9PM87第9回 公認心理師国家試験 過去問

神経・生理心理学-01 脳部位の基礎:視床・小脳・大脳基底核・前頭葉

てんかん発作の全般化に関与し、左右の大脳半球間の情報伝達を担う脳の構造として、最も適切なものを 1 つ選べ。

解答・解説を見る

正解: 3

正答

3

この問題のポイント

この問題では、左右の大脳半球間の情報伝達を担う構造として、脳梁を選べるかが問われています。

てんかん発作の全般化にも関与するという記述が手がかりです。

解説

脳梁は、左右の大脳半球をつなぐ大きな神経線維の束です。左右の大脳半球の間で情報をやり取りするための主要な連絡路です。

てんかんでは、異常な神経活動が一部の脳領域から広がることがあります。脳梁は左右半球間の連絡に関わるため、発作活動が反対側の半球へ広がる経路としても重要です。

難治性てんかんでは、発作の広がりを抑える目的で脳梁離断術が行われることがあります。この点からも、脳梁が発作の全般化に関与することを理解できます。

神経・生理心理学でのポイント
左右半球をつなぐ構造といえば脳梁です。記憶なら海馬、情動なら扁桃体、自律神経や内分泌なら視床下部と整理します。

公認心理師が医療領域で関わる場合、てんかんのある人の心理的負担、発作への不安、学校や職場での配慮、医療職との連携を理解することが重要です。

選択肢の確認

1.海馬
判定:誤り。
海馬は、記憶の形成や空間記憶に関わる構造です。てんかんの焦点となることはありますが、左右大脳半球間の情報伝達を担う主要構造ではありません。

2.視床
判定:誤り。
視床は、感覚情報の中継や意識、覚醒、運動調整などに関わる重要な構造です。てんかん発作の広がりに関係することはありますが、左右の大脳半球間の情報伝達を担う構造としては脳梁が適切です。

3.脳梁
判定:最も適切。
脳梁は、左右の大脳半球を結ぶ神経線維の束で、半球間の情報伝達を担います。てんかん発作の全般化にも関与するため、本問の正答です。

4.扁桃体
判定:誤り。
扁桃体は、恐怖や不安などの情動処理に関係する構造です。側頭葉てんかんなどと関係することはありますが、左右半球間の情報伝達を担う構造ではありません。

5.視床下部
判定:誤り。
視床下部は、自律神経、内分泌、体温、摂食、睡眠などの調整に関わります。左右大脳半球間の情報伝達を担う構造ではありません。

覚えるポイント

  • 脳梁は、左右の大脳半球をつなぐ主要な連絡路です。
  • てんかん発作の全般化には、脳内の異常活動の広がりが関係します。
  • 海馬は記憶、扁桃体は情動、視床下部は自律神経・内分泌と関連します。
  • 医療領域では、てんかんの発作だけでなく、心理的負担や生活上の配慮も理解します。

関連問題

9PM869PM88
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)