9PM145第9回 公認心理師国家試験 過去問

福祉領域-01 児童相談所・児童福祉法・一時保護

7 歳の男児A、特別支援学校小学部 1 年生。Aには知的障害があり、食事や入浴、排せつなど日常生活全般で支援を要する。Aは父親Bと二人暮らしで、近隣に住む祖母の介助を受け、通所の療育機関を利用していた。ある日、療育機関から児童相談所に、「Bが転職したらしく、Aを送迎しても不在続きで心配だ。祖母は緊急入院したらしい」と相談があった。児童相談所がBと面談をすると、「転職後、子育てとの両立が難しくなりどうしたらよいか分からない」と涙ぐんだ。児童相談所は、Bの就労状況や経済状態、他の親族の支援体制などを総合的に検討し、Aには施設入所による支援が必要であると判断した。  今後Aが入所する施設として、最も適切なものを 1 つ選べ。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

この事例では、知的障害のある児童に対して、生活支援を目的として入所する施設を選ぶことが重要です。

Aは7歳の男児で、特別支援学校小学部1年生です。知的障害があり、食事、入浴、排せつなど日常生活全般で支援を要します。父親Bと二人暮らしで、祖母の介助と通所療育機関を利用していましたが、父の転職と祖母の緊急入院により、家庭での養育体制が不安定になっています。

解説

福祉型障害児入所施設は、障害のある児童に対して、保護、日常生活の指導、独立自活に必要な知識技能の付与などを行う施設です。医療的管理が中心ではなく、生活全般の支援が必要な障害児の入所先として理解します。

この事例のAには知的障害があり、食事、入浴、排せつなど日常生活全般で支援が必要です。さらに、父親Bは転職後に子育てとの両立が難しくなり、近隣に住む祖母も緊急入院しています。児童相談所は、父の就労状況、経済状態、親族の支援体制を総合的に検討し、施設入所による支援が必要と判断しています。

問題文には、医学的治療や医療的管理が必要であるとは書かれていません。そのため、医療型障害児入所施設ではなく、福祉型障害児入所施設が最も適切です。

事例問題で見るポイント
施設選択では、年齢、障害の種類、医療的管理の必要性、生活支援の必要性、家庭の養育体制を順に確認します。

選択肢の確認

1.救護施設
判定:適切とはいえない。
救護施設は、生活保護法に基づく施設で、身体上または精神上の著しい障害などにより日常生活を営むことが困難な人を対象とします。本事例のAは7歳の障害児であり、児童福祉の枠組みで入所先を考える必要があります。

2.障害者支援施設
判定:適切とはいえない。
障害者支援施設は、主に成人の障害者を対象として、施設入所支援や生活介護などを提供する施設です。Aは7歳の児童であり、障害児入所施設が適切です。

3.児童心理治療施設
判定:適切とはいえない。
児童心理治療施設は、心理的困難や環境上の問題により社会生活への適応が困難な児童に対し、心理治療や生活支援を行う施設です。本事例では、知的障害による日常生活全般の支援が中心であり、児童心理治療施設が最も適切とはいえません。

4.医療型障害児入所施設
判定:適切とはいえない。
医療型障害児入所施設は、障害児への入所支援に加えて医療を提供する施設です。本事例では、医療的ケアや医学的管理が必要であるとは示されていません。生活支援が中心であるため、福祉型障害児入所施設が適切です。

5.福祉型障害児入所施設
判定:最も適切。
福祉型障害児入所施設は、障害のある児童に対して、保護、日常生活の指導、生活支援などを行います。Aは知的障害があり、日常生活全般で支援が必要で、家庭の養育体制も不安定になっているため、最も適切です。

覚えるポイント

  • 福祉型障害児入所施設は、医療的管理よりも生活支援が中心の障害児入所施設です。
  • 医療型障害児入所施設は、入所支援に加えて医療が必要な場合に考えます。
  • 児童の場合は、成人向けの障害者支援施設と区別します。
  • 施設選択では、本人の障害、年齢、医療的必要性、家庭の養育力を整理します。
  • 児童相談所は、本人の安全と最善の利益を考え、家庭支援と入所支援を検討します。

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