9AM2第9回 公認心理師国家試験 過去問

公認心理師の職責・倫理-04 コンピテンシー・反省的実践

公認心理師による反省的実践の中核となる考え方を 1 つ選べ。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

この問題では、公認心理師の専門性を高めるうえで重要な反省的実践の基本的な考え方が問われています。

反省的実践では、単に知識や手順を当てはめるのではなく、支援者自身が自分の理解、判断、関わり方を振り返りながら実践を改善します。

解説

反省的実践とは、専門職が実践の中で自分の判断や行動を振り返り、状況に応じて支援の意味や方法を検討し続ける姿勢を指します。

心理支援では、同じ診断名や同じ主訴であっても、クライエントの背景、価値観、関係性、リスク、生活環境は異なります。そのため、既存の技法を機械的に当てはめるだけでは十分ではありません。

公認心理師には、科学的知見、倫理、説明と同意、多職種連携、守秘義務、文化的背景などを踏まえながら、自身の支援を点検し続ける態度が求められます。

公認心理師としての注意点
反省的実践は、自己流で支援することではありません。専門的知識、倫理、スーパービジョン、チーム内の検討を活用しながら、自分の見立てや関わりを振り返ることが大切です。

本問では、「自身の問題把握や解決の仕方を振り返り、検討しながら支援する」という選択肢が、反省的実践の中核を最もよく表しています。

選択肢の確認

1.クライエントの要望に従って支援する。
判定:誤り。
クライエントの希望や価値観を尊重することは重要です。しかし、反省的実践は、要望にそのまま従うことではありません。専門職として、リスク、倫理、支援目標、妥当な介入方法を検討する必要があります。

2.クライエントの内省力を基盤として支援する。
判定:誤り。
クライエントの内省を支えることは心理支援で重要ですが、反省的実践の中心はクライエントの内省力ではなく、支援者自身が自分の実践を振り返ることです。

3.科学的知見に基づいて、既存の解決法に沿って支援する。
判定:誤り。
科学的知見に基づくことは重要です。ただし、反省的実践は、既存の解決法に単純に沿うことではありません。個別の状況に応じて、自分の見立てや介入の妥当性を検討し続ける点が中核です。

4.スーパーバイザーの指導に従って自身の支援方法を修正する。
判定:誤り。
スーパービジョンは反省的実践を支える重要な方法です。しかし、反省的実践は指導に従うことだけではなく、自身の問題把握、判断、感情、関係性を主体的に振り返る姿勢を含みます。

5.自身の問題把握や解決の仕方を振り返り、検討しながら支援する。
判定:正しい。
反省的実践の中核を表しています。公認心理師は、自分の見立て、支援方針、関わり方、倫理的判断を振り返り、必要に応じて修正しながら支援を進めます。

覚えるポイント

  • 反省的実践は、支援者自身の見立てや関わりを振り返る実践です。
  • クライエントの要望に従うだけ、既存の技法を当てはめるだけでは不十分です。
  • スーパービジョンは反省的実践を支える方法ですが、反省的実践そのものは主体的な振り返りを含みます。
  • 公認心理師には、科学的知見と倫理を踏まえながら、自分の実践を検討し続ける姿勢が求められます。

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