9AM17|第9回 公認心理師国家試験 過去問
うつ病が疑われる児童の症状評価のために用いる心理検査として、適切なものを 1 つ選べ。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、児童の抑うつ症状を評価する心理検査として、DSRS-Cを選べるかが問われています。
検査名は略称で出題されることが多いため、「何を評価する検査か」を整理しておくことが重要です。
解説
DSRS-Cは、児童用の抑うつ症状を評価する自己記入式尺度です。子どもの抑うつ気分、楽しさの低下、意欲、自己評価、身体症状など、うつ病が疑われる場合の症状把握に用いられます。
児童のうつ病では、大人のように「気分が落ち込む」とはっきり言語化できないこともあります。イライラ、身体不調、登校しぶり、興味の低下、集中困難、睡眠や食欲の変化などとして現れる場合があります。
そのため、心理検査だけで診断を決めるのではなく、面接、行動観察、保護者や学校からの情報、医師による診察などを合わせて総合的に判断します。
ひっかけポイント
CARS は自閉スペクトラム症、KABC-Ⅱ は認知処理や知能、TSCC はトラウマ症状に関係します。児童の抑うつ症状なら DSRS-C を選びます。
公認心理師としては、検査結果を点数だけで扱わず、子どもの生活状況、家族関係、学校での様子、自殺リスクなども確認することが大切です。
選択肢の確認
1.CARS
判定:誤り。
CARS は、自閉スペクトラム症の症状や特徴を評価するための尺度です。対人相互作用、コミュニケーション、常同行動などに関係します。うつ病が疑われる児童の抑うつ症状評価としては適切ではありません。
2.CBCL
判定:誤り。
CBCL は、子どもの行動や情緒の問題を保護者の評価によって幅広く把握する尺度です。抑うつに関連する情報も得られる場合がありますが、本問で「うつ病が疑われる児童の症状評価」として最も適切なのは DSRS-C です。
3.DSRS-C
判定:正しい。
DSRS-C は、児童の抑うつ症状を評価する尺度です。うつ病が疑われる児童の症状評価に用いる心理検査として適切です。
4.KABC-Ⅱ
判定:誤り。
KABC-Ⅱ は、子どもの認知処理能力や知的機能を評価する個別式検査です。学習支援や発達理解に役立ちますが、うつ病が疑われる児童の抑うつ症状を直接評価する検査ではありません。
5.TSCC
判定:誤り。
TSCC は、子どものトラウマ関連症状を評価する尺度です。PTSD 症状、不安、抑うつ、怒り、解離などを含む評価に用いられますが、本問でうつ病が疑われる児童の症状評価として最も適切なのは DSRS-C です。
覚えるポイント
- DSRS-Cは、児童の抑うつ症状を評価する尺度です。
- CARSは、自閉スペクトラム症の評価に関係します。
- KABC-Ⅱは、認知処理や知的機能を評価します。
- TSCCは、子どものトラウマ関連症状を評価します。
- 児童のうつでは、検査、面接、行動観察、家庭・学校情報を総合して理解します。