8PM99|第8回 公認心理師国家試験 過去問
境界性パーソナリティ障害を対象に開発された心理療法として、最も適切なものを1つ選べ。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、境界性パーソナリティ障害を対象に開発された心理療法が問われています。
キーワードは、「境界性パーソナリティ障害」と「弁証法的行動療法」です。
解説
**弁証法的行動療法〈DBT〉**は、M. Linehan によって、境界性パーソナリティ障害のある人、とくに自傷行為や自殺関連行動、感情調整の困難を抱える人への支援として開発された心理療法です。
DBTでは、クライエントをそのまま受け入れる受容と、より安全で適応的な行動へ変化していく変化の両方を重視します。この「受容と変化の弁証法」が特徴です。
代表的なスキルには、マインドフルネス、苦悩耐性、感情調整、対人関係スキルなどがあります。境界性パーソナリティ障害では、感情の激しさ、対人関係の不安定さ、見捨てられ不安、衝動性、自傷行為などが問題となることがあるため、これらのスキル訓練が重要になります。
心理療法のポイント
DBTは、境界性パーソナリティ障害に対して開発された心理療法として頻出です。受容と変化、感情調整、苦悩耐性をセットで覚えます。
選択肢の確認
1.認知療法
判定:適切とはいえない。
認知療法は、非機能的な自動思考や信念を同定し、より現実的で機能的な認知へ変容する心理療法です。うつ病などでよく用いられますが、境界性パーソナリティ障害を対象に開発された療法としては弁証法的行動療法が適切です。
2.対人関係療法
判定:適切とはいえない。
対人関係療法は、現在の重要な対人関係上の問題に焦点を当てる心理療法です。うつ病などに用いられますが、境界性パーソナリティ障害を対象に開発された療法ではありません。
3.行動活性化療法
判定:適切とはいえない。
行動活性化療法は、抑うつに対して、価値ある活動や報酬を得られる行動を増やすことを重視する心理療法です。境界性パーソナリティ障害を対象に開発されたものではありません。
4.弁証法的行動療法
判定:最も適切。
弁証法的行動療法は、境界性パーソナリティ障害の治療を目的に開発されました。受容と変化を統合し、自傷行為、衝動性、感情調整困難、対人関係の問題に働きかけます。
5.ソーシャル・スキルズ・トレーニング〈SST〉
判定:適切とはいえない。
SSTは、対人場面で必要な行動を学習・練習する方法です。統合失調症のリハビリテーションや発達障害支援などでも用いられますが、境界性パーソナリティ障害を対象に開発された心理療法ではありません。
覚えるポイント
- **弁証法的行動療法〈DBT〉**は、境界性パーソナリティ障害を対象に開発されました。
- DBTでは、受容と変化の両方を重視します。
- マインドフルネス、苦悩耐性、感情調整、対人関係スキルが重要です。