8PM81第8回 公認心理師国家試験 過去問

公認心理師の職責・倫理-04 コンピテンシー・反省的実践

M. H. Rønnestad と T. M. Skovholt による心理職の成長モデルにおける、「経験を積んだ専門家期(Experienced Professional Phase)」の特徴として、最も適切なものを1つ選べ。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

この問題では、Rønnestad と Skovholt による心理職の成長モデルにおける経験を積んだ専門家期の特徴が問われています。

キーワードは、「経験を積んだ専門家」と「自分に合った臨床スタイル」です。

解説

Rønnestad と Skovholt は、心理職が初心者から熟練した専門家へ成長していく過程を発達モデルとして示しました。

経験を積んだ専門家期では、心理職は多くの臨床経験を通して、自分のアイデンティティや性格、価値観に合った臨床スタイルを形成していきます。

この段階では、単に教科書的な技法を当てはめるのではなく、理論や技法を自分の臨床経験と統合し、クライエントや場面に応じて柔軟に用いることができるようになります。

一方、初心者の段階では、熟達者をモデルとして模倣したり、理論と実践のギャップに戸惑ったりしやすいです。さらにキャリア後期には、自分の限界や残された時間を意識しながら専門性を維持・継承していく課題が出てきます。

公認心理師としての注意点
専門職の成長は資格取得で終わりません。実践、スーパービジョン、省察、継続研修を通して、自分の臨床スタイルを育てていきます。

選択肢の確認

1.自身のアイデンティティや性格に合った臨床スタイルを形成する。
判定:最も適切。
経験を積んだ専門家期では、臨床経験を重ねる中で、自分の専門家としてのアイデンティティや性格に合った臨床スタイルを形成していきます。

2.熟達したセラピストをモデルとして、その模倣を含む臨床活動を展開する。
判定:適切とはいえない。
熟達者をモデルとして模倣することは、訓練初期や初心者段階でみられやすい特徴です。経験を積んだ専門家期の中心的特徴ではありません。

3.自身の臨床家としての力を現実的に認識し、キャリア上の限界を受け入れる。
判定:適切とはいえない。
自分の限界やキャリア上の制約を受け入れることは、より後期の専門職発達に関係します。経験を積んだ専門家期の特徴としては、臨床スタイルの形成が最も適切です。

4.学んだ理論と臨床上の体験とのギャップを感じながらも新たな学びへの探究心が高まる。
判定:適切とはいえない。
理論と臨床体験のギャップを感じることは、初期の実践経験を積み始めた段階で起こりやすい特徴です。経験を積んだ専門家期の中心は、理論と経験を統合した自分なりのスタイルです。

5.習得した技術や考え方を維持しながら、残された時間の範囲で新しい変化を受け入れようとする。
判定:適切とはいえない。
残された時間を意識しながら技術を維持し、新しい変化を取り入れようとする特徴は、キャリア後期の段階に近い説明です。

覚えるポイント

  • 経験を積んだ専門家期では、自分のアイデンティティに合った臨床スタイルを形成します。
  • 初心者期では、モデルの模倣や理論と実践のギャップが目立ちます。
  • 専門職の成長は、実践と省察を通して継続します。

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