8AM37|第8回 公認心理師国家試験 過去問
疼痛管理に用いられている薬物の中で、副作用による消化性潰瘍のリスクが高いものを1つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、疼痛管理に用いられる薬物のうち、消化性潰瘍のリスクが高い薬剤が問われています。
キーワードは、「消化性潰瘍」と「非ステロイド性抗炎症薬」です。
解説
**非ステロイド性抗炎症薬〈NSAIDs〉**は、痛みや炎症、発熱を抑えるために広く用いられる薬剤です。
NSAIDsは、プロスタグランジンの産生を抑えることで鎮痛・抗炎症作用を示します。一方で、胃粘膜を保護するプロスタグランジンも減少するため、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、消化管出血などのリスクが高まります。
疼痛管理では、薬剤の効果だけでなく、副作用や既往歴、年齢、併用薬にも注意が必要です。公認心理師が薬剤を処方することはありませんが、痛みの支援や医療連携では、薬剤の副作用が心身の状態に影響する可能性を知っておくことが重要です。
医療・保健領域のポイント
NSAIDsは、消化性潰瘍や消化管出血のリスクと関連します。高齢者や潰瘍既往のある人では特に注意が必要です。
選択肢の確認
1.抗うつ薬
判定:適切とはいえない。
抗うつ薬は、うつ病の治療だけでなく、神経障害性疼痛などに用いられることがあります。消化性潰瘍のリスクが特に高い薬剤としては、NSAIDsが適切です。
2.オピオイド
判定:適切とはいえない。
オピオイドは強い疼痛管理に用いられ、便秘、悪心、眠気、呼吸抑制などに注意が必要です。消化性潰瘍のリスクが高い薬剤としてはNSAIDsが代表的です。
3.アセトアミノフェン
判定:適切とはいえない。
アセトアミノフェンは解熱鎮痛薬で、NSAIDsに比べると消化性潰瘍のリスクは低いとされます。ただし、肝機能への影響には注意が必要です。
4.神経障害性疼痛治療薬
判定:適切とはいえない。
神経障害性疼痛治療薬には、抗てんかん薬系や抗うつ薬系などが含まれます。眠気、ふらつきなどに注意する場合がありますが、消化性潰瘍リスクの代表ではありません。
5.非ステロイド性抗炎症薬
判定:最も適切。
NSAIDsは、胃粘膜保護に関わるプロスタグランジンを減少させるため、消化性潰瘍や消化管出血のリスクが高くなります。問題文の説明に合致します。
覚えるポイント
- NSAIDsは、消化性潰瘍や消化管出血のリスクが高い薬剤です。
- オピオイドは、便秘、悪心、眠気、呼吸抑制などに注意します。
- アセトアミノフェンは、肝機能への影響に注意します。