7PM86|第7回 公認心理師国家試験 過去問
学習におけるシェイピングの機能として、最も適切なものを 1 つ選べ。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、オペラント条件づけにおけるシェイピングの機能が問われています。
キーワードは、「それまでには自発していなかった反応」を形成することです。
解説
シェイピングとは、目標行動に近い反応を段階的に強化していくことで、最終的に新しい行動を形成する方法です。
最初から目標行動が出現しない場合でも、目標に少し近い行動を強化し、次にさらに近い行動を強化するというように、逐次接近法によって行動を作っていきます。
たとえば、子どもが言葉で要求できない場合に、まず視線を向ける、次に指さす、次に単語を言う、というように、目標行動に近づく反応を順に強化していく支援が考えられます。
ひっかけポイント
「反応の頻度が増える」は強化一般の説明です。シェイピングは、単に既存の行動を増やすだけでなく、まだ自発していない新しい反応を形成する点が重要です。
選択肢の確認
1.直前に生じた反応の頻度が増えるようになる。
判定:適切とはいえない。
これは強化の基本的な説明です。ある反応の後に強化子が与えられ、その反応の頻度が増えることを表しています。シェイピングにも強化は使われますが、シェイピングの特徴は新しい反応を段階的に形成することです。
2.条件刺激とその他の無関連刺激を区別できるようになる。
判定:適切とはいえない。
これは弁別学習に関する説明です。条件刺激と無関連刺激を区別して反応するようになることを指し、シェイピングの中心的機能ではありません。
3.それまでには自発していなかった反応が生じるようになる。
判定:最も適切。
シェイピングでは、目標行動に近い反応を段階的に強化することで、それまで自発していなかった新しい反応を形成します。問題文の問いに最も合っています。
4.他者の行動の観察後に、それに類似した行動をするようになる。
判定:適切とはいえない。
これは観察学習やモデリングの説明です。他者の行動を観察して似た行動をするようになる現象であり、シェイピングとは異なります。
5.刺激源への接近又は離反の方向性を持った運動を行うようになる。
判定:適切とはいえない。
これは刺激源に近づく、または遠ざかる方向性をもつ定位的な運動に関する説明です。オペラント条件づけにおけるシェイピングの説明ではありません。
覚えるポイント
- シェイピングは、目標行動に近い反応を段階的に強化して新しい行動を作る方法です。
- 逐次接近法によって、それまで出ていなかった反応を形成します。
- 強化、弁別学習、観察学習、シェイピングを区別して覚えます。