37Q67第37回 介護福祉士国家試験 過去問

介護介護の基本

ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health:国際生活機能分類)における「参加」と「活動」の2つが関連した、認知症の人の支援に関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。

解答・解説を見る

正解: 2

正答

2.認知症カフェに通い、体操をしている。

この問題のポイント

ICFにおける「活動」と「参加」を、具体的な生活場面から見分ける問題です。

「活動」は個人が課題や行為を行うこと、「参加」は家庭や地域などの生活場面に関わり、役割や交流をもつことです。認知症カフェに通うことは地域の場への参加、そこで体操をすることは活動に当たります。

解説

ICFは、病気や障害だけで人を捉えず、心身機能・身体構造、活動、参加、環境因子、個人因子が互いに影響し合うものとして生活機能を理解する枠組みです。

「活動」は、歩く、食べる、掃除する、体操するなど、本人が課題や行為を実行することです。「参加」は、家庭生活、仕事、趣味、地域活動、人との交流など、実際の生活場面に関与することです。

認知症カフェは、本人や家族、地域住民、専門職などが交流できる地域の場です。そこへ通うことは社会的な生活場面への参加であり、カフェで体操をすることは本人が行う活動です。したがって、選択肢2には活動と参加の両方が表れています。

ICFでは、本人ができないことだけでなく、できること、希望すること、支えになる人や用具、住環境なども確認します。環境を整えることで、活動や参加が広がる可能性があります。

ひっかけポイント
「治療中」は健康状態、「バリアフリー化やGPS」は環境因子です。本人が行う生活行為と、社会的な場への関与が同時に示されているかを確認します。

選択肢の確認

1.若年性アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type with early onset)があり、治療している。
誤り。
若年性アルツハイマー型認知症は健康状態であり、治療を受けていることだけでは「活動」と「参加」の両方を具体的に示していません。

2.認知症カフェに通い、体操をしている。
正答。最も適切です。
認知症カフェという地域の場へ通うことは参加、そこで体操をすることは活動です。両方が関連して示されています。

3.近所に住む長男が、買物を代行している。
誤り。
長男による支援は本人を支える人的な環境因子として捉えられますが、本人自身の活動や参加は示されていません。

4.自宅にある広い庭を、バリアフリー化している。
誤り。
住環境のバリアフリー化は環境因子です。活動や参加を促す可能性はありますが、この記述だけでは本人の活動と参加の両方を示していません。

5.見当識障害があり、GPS装置を身に着けている。
誤り。
見当識障害は心身機能の問題、GPS装置は支援機器という環境因子です。本人が何を行い、どの生活場面に参加しているかは示されていません。

覚えるポイント

ICFの「活動」は、本人が課題や行為を実行することです。

「参加」は、家庭や地域などの生活場面に関与することです。

認知症カフェへ通うことは参加、そこで体操することは活動です。

人の支援、福祉用具、住環境は環境因子として活動・参加に影響します。

病名だけでなく、本人の生活全体と各要素の相互作用を捉えます。

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