37Q31第37回 介護福祉士国家試験 過去問

こころとからだのしくみ発達と老化の理解

次の記述のうち、子どもの標準的な成長として、適切なものを1つ選びなさい。

解答・解説を見る

正解: 2

正答

2.生後9か月から1歳ごろに、指をさして自分の関心や欲求を他者に伝えられるようになる。

この問題のポイント

乳幼児期の発達について、運動、ことば、対人関係、自我の発達がみられるおおよその時期を見分ける問題です。

発達には個人差がありますが、試験では「標準的な発達の順序と時期」を基準に判断します。指さしは、相手と注意を共有したり、欲しいものを伝えたりする重要なコミュニケーション行動です。

解説

生後9か月から1歳ごろになると、子どもは大人の視線や指さしを追ったり、自分から対象を指さしたりするようになります。欲しいものを示す「要求の指さし」や、興味をもったものを大人にも見てもらおうとする「共感・叙述の指さし」は、ことばが十分に使えない時期の大切な意思表示です。そのため、選択肢2が適切です。

ハイハイは一般に乳児期後半にみられ、1歳半から2歳ごろには、多くの子どもが一人歩きを安定させ、走る、階段を上るなど、より高度な移動へ進んでいます。したがって、1歳半から2歳ごろをハイハイの獲得時期とするのは遅すぎます。

語彙爆発とは、使えることばが急速に増える現象です。一般に1歳半から2歳ごろに目立ち始め、5歳を過ぎて初めて生じるものではありません。

人見知りは、特定の養育者と見知らぬ人を区別できるようになる乳児期後半からみられます。2歳を過ぎて初めて生じる反応ではありません。

2歳前後に「いや」「自分で」などの自己主張が強くなる時期は、第一反抗期と呼ばれます。第二反抗期は主に思春期にみられるため、選択肢5は時期の名称が逆です。

ひっかけポイント
「指さし」「人見知り」は乳児期後半、「語彙爆発」「イヤイヤ」は1歳半から2歳ごろという流れで整理します。2歳前後のイヤイヤは第二反抗期ではなく、第一反抗期です。

介護実践でのポイント
発達の時期には幅があります。一つの行動が標準時期にみられないことだけで障害と決めつけず、運動、ことば、対人関係、生活動作を総合的かつ経時的に確認し、気になる場合は保健師や医療職などにつなぎます。

選択肢の確認

1.1歳半から2歳ごろに、ハイハイをして移動できるようになる。
誤り。
ハイハイは一般に乳児期後半にみられます。1歳半から2歳ごろには、一人歩きが安定し、走るなどの移動へ進む時期であり、ハイハイの獲得時期としては遅すぎます。

2.生後9か月から1歳ごろに、指をさして自分の関心や欲求を他者に伝えられるようになる。
正答。最も適切です。
乳児期後半から1歳ごろには、指さしによって欲しいものを示したり、興味のある対象を大人と共有したりするようになります。指さしは、ことばに先立つ重要なコミュニケーション行動です。

3.子どもが使う言葉が急に増える語彙爆発は、5歳を過ぎたころに生じる。
誤り。
語彙爆発は一般に1歳半から2歳ごろにみられます。5歳を過ぎて初めて生じる現象ではありません。

4.人見知りの反応は、2歳を過ぎたころに生じる。
誤り。
人見知りは、見慣れた人と見知らぬ人を区別できるようになる乳児期後半からみられます。2歳を過ぎてから生じるとするのは遅すぎます。

5.イヤイヤをしてすぐに泣く行動は、第二反抗期に生じる。
誤り。
2歳前後に自己主張が強まり、「イヤ」と拒否する行動が目立つ時期は第一反抗期です。第二反抗期は主に思春期にみられます。

覚えるポイント

指さしによる意思表示は、生後9か月から1歳ごろにみられ始めます。

ハイハイは乳児期後半、一人歩きの安定は1歳から1歳半ごろが目安です。

語彙爆発と第一反抗期は、1歳半から2歳ごろと整理します。

人見知りは乳児期後半からみられます。

発達には個人差があるため、一つの項目だけで判断せず、全体の発達を継続してみます。

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