34Q73|第34回 介護福祉士国家試験 過去問
記憶に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
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正解: 2
正答
2.意味記憶は、言葉の意味などに関する記憶である。
この問題のポイント
記憶は、保持される時間や内容によって分類されます。エピソード記憶、意味記憶、手続き記憶の内容と、加齢の影響を受けやすいかどうかを整理することが重要です。
解説
記憶は、情報を一時的に保つ短期記憶と、長期間保持する長期記憶に大きく分けられます。長期記憶のうち、内容を言葉で説明できる陳述記憶には、エピソード記憶と意味記憶があります。
エピソード記憶は、「昨日、家族と公園へ行った」「今朝、パンを食べた」など、いつ・どこで・何をしたかという個人的な体験や出来事の記憶です。長期記憶に分類され、加齢の影響を比較的受けやすい特徴があります。
意味記憶は、言葉の意味、物の名称、計算の規則、歴史上の事実など、特定の体験場面から独立した一般的な知識に関する記憶です。エピソード記憶に比べて、加齢の影響を受けにくいとされています。
手続き記憶は、自転車の乗り方、箸の使い方、衣服の着方など、繰り返しによって身体で覚えた技能や手順の記憶です。非陳述記憶に分類され、加齢や認知症の影響を比較的受けにくく、長く保たれることがあります。
ひっかけポイント
エピソード記憶の「過去の出来事」と、手続き記憶の「以前に身につけた動作」を混同しないようにします。出来事を思い出すのがエピソード記憶、身体で覚えたやり方が手続き記憶です。
介護実践でのポイント
最近の出来事を思い出せない人でも、長年続けてきた調理、整容、洗濯物たたみなどの手続き記憶が保たれていることがあります。慣れた道具と環境を整え、最初の動作を示すなどして、本人が持つ力を生活の中で生かします。
選択肢の確認
1.エピソード記憶は、短期記憶に分類される。
誤りです。
エピソード記憶は、個人的な体験や出来事に関する長期記憶であり、陳述記憶に分類されます。
2.意味記憶は、言葉の意味などに関する記憶である。
正しいです。
意味記憶は、言葉の意味、物の名称、概念、一般的な知識や事実などに関する長期記憶です。
3.手続き記憶は、過去の出来事に関する記憶である。
誤りです。
過去の出来事に関する記憶はエピソード記憶です。手続き記憶は、箸の使い方や自転車の乗り方など、身体で覚えた技能や手順の記憶です。
4.エピソード記憶は、老化に影響されにくい。
誤りです。
エピソード記憶は、記憶の種類の中でも加齢の影響を比較的受けやすいとされています。
5.意味記憶は、老化に影響されやすい。
誤りです。
意味記憶は、エピソード記憶に比べて加齢の影響を受けにくく、一般的知識や長年身につけた語彙は比較的保たれます。
覚えるポイント
- エピソード記憶は、いつ・どこで・何をしたかという個人的な出来事の記憶である。
- 意味記憶は、言葉の意味・名称・一般的知識の記憶である。
- 手続き記憶は、身体で覚えた技能や手順の記憶である。
- エピソード記憶は加齢の影響を受けやすい。
- 意味記憶と手続き記憶は、比較的影響を受けにくい。