36Q31第36回 介護福祉士国家試験 過去問

こころとからだのしくみ発達と老化の理解

スキャモン(Scammon, R.E.)の発達曲線に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

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正解: 3

正答

3.生殖器系の組織は、12歳ごろから急速に発達する。

この問題のポイント

スキャモンの発達曲線では、身体の組織や器官の発達を「神経型」「一般型」「リンパ型」「生殖型」の4つに分け、それぞれ発達が著しい時期の違いを示します。

生殖型は幼児期から学童期には大きな変化が少なく、思春期に入る12歳ごろから急速に発達することがポイントです。

解説

スキャモンの発達曲線は、出生から成人までの発達量を、成人時を100%として模式的に示したものです。組織や器官によって発達の時期が異なることを理解するために用いられます。

神経型には、脳、脊髄、感覚器などが含まれます。出生後から乳幼児期に急速に発達し、学童期の早い段階までに成人に近い水準に達します。

一般型には、身長、体重、筋肉、骨格、心臓、肺、消化器などが含まれます。乳幼児期に大きく発達した後、学童期には比較的緩やかになり、思春期に再び発達が著しくなります。

リンパ型には、胸腺、リンパ節、扁桃などが含まれます。乳幼児期から学童期に急速に発達し、10~12歳ごろには成人時の水準を大きく上回ります。その後、思春期以降に縮小して成人の水準に近づきます。

生殖型には、精巣、卵巣などが含まれます。学童期までは発達が緩やかですが、性ホルモンの働きが活発になる思春期、すなわち12歳ごろから急速に発達します。

ひっかけポイント
「4歳ごろ」「12歳ごろ」「20歳ごろ」という年齢だけを暗記するのではなく、神経型は乳幼児期、生殖型は思春期、リンパ型は学童期に発達が著しいと整理します。リンパ型は学童期に成人水準を超え、その後に低下する点も重要です。

介護実践でのポイント
発達曲線は集団の一般的な傾向を示すもので、個人の能力や発達を一律に評価する基準ではありません。年齢だけで判断せず、本人の生活歴、健康状態、得意なこと、希望を確認し、その人に合った支援を考えます。

選択肢の確認

1.神経系の組織は、4歳ごろから急速に発達する。
誤りです。
神経系は4歳ごろから発達し始めるのではなく、出生後から乳幼児期にかけて急速に発達します。4歳ごろには、すでに発達がかなり進んでいます。

2.筋骨格系の組織は、4歳ごろから急速に発達する。
誤りです。
筋肉や骨格は一般型に含まれます。乳幼児期に大きく発達した後、学童期には比較的緩やかになり、思春期に再び急速な発達がみられます。

3.生殖器系の組織は、12歳ごろから急速に発達する。
正しいです。
生殖器系は学童期までの発達が緩やかで、性ホルモンの分泌が活発になる思春期、すなわち12歳ごろから急速に発達します。

4.循環器系の組織は、20歳ごろから急速に発達する。
誤りです。
心臓や血管などの循環器系は一般型に含まれ、身体の成長に伴って発達します。20歳ごろから急速に発達し始めるものではありません。

5.リンパ系の組織は、20歳ごろから急速に発達する。
誤りです。
リンパ系は乳幼児期から学童期に急速に発達し、10~12歳ごろに最も発達します。その後は縮小して成人の水準に近づくため、20歳ごろから急速に発達するわけではありません。

覚えるポイント

神経型は、出生後から乳幼児期に急速に発達します。

一般型は、乳幼児期と思春期に発達が著しくなります。

リンパ型は、学童期に成人水準を超えて発達し、その後に縮小します。

生殖型は、思春期に入る12歳ごろから急速に発達します。

発達曲線は一般的な傾向であり、個人の発達を一律に判断する基準ではありません。

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