34Q34|第34回 介護福祉士国家試験 過去問
利用者の自宅で行うケアカンファレンス(care conference)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3.利用者本人の参加を促し、利用者の意向をケア方針に反映させる。
この問題のポイント
ケアカンファレンスは、利用者を中心に、本人・家族と関係職種が情報や目標を共有し、より適切な支援方針を検討する場です。利用者本人の参加を促し、その意向や価値観をケア方針に反映させることが重要です。
解説
ケアカンファレンスでは、利用者の心身の状態、生活歴、希望、生活環境、家族の状況などを共有し、生活上の課題、支援目標、各職種の役割、サービスの内容を検討します。利用者の自宅で行う場合も、目的は変わりません。
支援の対象には、介護保険サービスなどのフォーマルなサポートだけでなく、家族、友人、近隣住民、地域活動などのインフォーマルなサポートも含まれます。利用者の生活全体を捉え、必要な支援を組み合わせることが大切です。
意見が異なる場合は、利用者の意向を中心に据えながら、それぞれの専門的根拠や観察事実を出し合い、リスクと利益、実現可能性を検討して合意形成を図ります。多数決で決めたり、対立を恐れて意見を述べなかったりするのではなく、互いを尊重して建設的に話し合います。
ひっかけポイント
ケアカンファレンスは、特定の職員を批判する場でも、多数決で方針を決める場でもありません。また、「自宅で行う」からといって、検討対象が家族や近隣などのインフォーマルな支援だけに限定されるわけではありません。
介護実践でのポイント
本人が参加しやすい日時・場所・進め方を整え、専門用語を避けて分かりやすく説明します。発言が難しい場合も、表情や行動、これまでの選好、意思伝達手段を確認し、必要に応じて意思決定支援を行います。本人の同意なく生活情報を広げすぎないよう、プライバシーにも配慮します。
選択肢の確認
1.検討する内容は、インフォーマルなサポートに限定する。
誤りです。
家族、友人、近隣住民などのインフォーマルなサポートだけでなく、介護・医療・福祉サービスなどのフォーマルなサポートも含め、利用者の生活全体を検討します。
2.介護福祉職の行った介護に対する批判を中心に進める。
誤りです。
ケアカンファレンスは個人を責める場ではありません。事実と専門的見解を共有し、利用者にとってよりよい支援方法をチームで検討する場です。
3.利用者本人の参加を促し、利用者の意向をケア方針に反映させる。
正しいです。
利用者主体の支援を実現するため、本人の参加を促し、希望、価値観、生活上の目標を確認してケア方針に反映させます。
4.意見が分かれたときは、多数決で決定する。
誤りです。
意見が分かれたときは、多数決ではなく、利用者の意向、各職種の専門的根拠、安全性、実現可能性などを整理して合意形成を図ります。
5.対立を避けるために、他の専門職の意見には反論しない。
誤りです。
他職種を尊重しつつ、異なる見解や根拠を率直に伝えることが必要です。意見を出さないままでは、重要な情報が共有されず、適切な方針の検討を妨げる可能性があります。
覚えるポイント
- ケアカンファレンスは、利用者を中心とした情報共有と方針検討の場である。
- 利用者本人の参加を促し、意向をケア方針に反映する。
- フォーマル・インフォーマルの両方のサポートを検討する。
- 個人への批判ではなく、よりよい支援をチームで考える。
- 意見の相違は多数決で処理せず、根拠を共有して合意形成を図る。
- 多職種は互いの専門性を尊重しながら、必要な意見を伝え合う。