34Q27第34回 介護福祉士国家試験 過去問

介護コミュニケーション技術

介護福祉職が利用者とコミュニケーションをとるときの基本的な態度として、最も適切なものを1つ選びなさい。

解答・解説を見る

正解: 1

正答

1.上半身を少し利用者のほうへ傾けた姿勢で話を聞く。

この問題のポイント

コミュニケーションでは、言葉だけでなく、姿勢、視線、表情、相手との距離、声の調子などの非言語的な態度が、相手の安心感や話しやすさに影響します。

上半身を少し相手へ傾ける姿勢は、関心を向けて話を聴いていることを自然に伝える基本的な態度です。

解説

利用者と話すときは、相手の人格と意思を尊重し、安心して話せる関係をつくります。できるだけ目線の高さを合わせ、正面から圧迫しない位置に座り、身体を相手へ向けます。上半身をわずかに前へ傾けると、「あなたの話に関心があります」「聞く準備ができています」という姿勢が伝わります。

ただし、近づき過ぎたり、顔をのぞき込んだりすると圧迫感を与えます。聴覚、視覚、認知機能、文化、対人距離の好みは人によって異なるため、利用者の表情や反応を見ながら距離と姿勢を調整します。

話す側が立ったまま、相手の正面で一方的に話し続けると、見下ろされているように感じたり、発言の機会がなくなったりします。腕を組む姿勢は、拒否、防御、評価している印象を与えることがあります。視線を合わせることは大切ですが、目を見つめ続けると緊張や不快感を与える場合があります。自然に視線を合わせたり外したりしながら、相手の反応を確認します。

背筋を適度に伸ばすこと自体が悪いわけではありません。しかし、「緊張感を伝える」ことを目的にした硬い姿勢は、利用者を萎縮させます。介護福祉職には、落ち着き、開かれた姿勢、穏やかな表情が求められます。

ひっかけポイント
目を見ることは常に長く見つめることではありません。視線の感じ方には個人差があり、自然なアイコンタクトと、相手の反応に応じた調整が必要です。

介護実践でのポイント
車いすやベッド上の利用者と話すときは、可能な範囲で目線の高さを合わせます。急いでいても、手を止め、身体を利用者へ向けて聴くと、尊重されていることが伝わります。

選択肢の確認

1.上半身を少し利用者のほうへ傾けた姿勢で話を聞く。
正答。最も適切です。
相手へ身体を向け、上半身を少し傾ける姿勢は、話への関心と傾聴の意思を示します。近づき過ぎないようにし、利用者の反応に合わせて距離を調整します。

2.利用者の正面に立って話し続ける。
適切ではありません。
立ったまま正面から話し続けると、利用者に圧迫感を与え、一方的なコミュニケーションになります。目線を合わせ、利用者が話す時間を確保します。

3.腕を組んで話を聞く。
適切ではありません。
腕を組む姿勢は、閉鎖的、防御的、批判的な印象を与えることがあります。手や腕を自然な位置に置き、開かれた姿勢で聴きます。

4.利用者の目を見つめ続ける。
適切ではありません。
適度なアイコンタクトは必要ですが、見つめ続けると威圧感や緊張を与える可能性があります。自然に視線を合わせながら、表情や反応を確認します。

5.緊張感が伝わるように、背筋を伸ばす。
適切ではありません。
介護福祉職の緊張を意図的に伝える必要はありません。利用者が安心して話せるよう、落ち着いた表情と柔らかく安定した姿勢をとります。

覚えるポイント

非言語コミュニケーションには、姿勢、視線、表情、距離、声の調子などがあります。

傾聴では、身体を相手へ向け、少し前傾し、開かれた姿勢をとります。

目線の高さを合わせ、一方的に話さず、利用者が話す時間を確保します。

距離や視線の好みには個人差があるため、利用者の反応に合わせて調整します。

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