34Q112第34回 介護福祉士国家試験 過去問

医療的ケア医療的ケア

経管栄養で用いる半固形タイプの栄養剤の特徴に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

解答・解説を見る

正解: 3

正答

3.食道への逆流を改善することが期待できる。

この問題のポイント

半固形タイプの栄養剤は、液状タイプより粘度が高く、胃から食道へ逆流しにくいことが特徴です。主に胃ろうから注入し、液状タイプより短時間で注入できる点も整理します。

解説

半固形タイプの栄養剤は、液状タイプより粘度が高く、食物に近い状態で胃内へ注入されます。胃内で広がりにくく、食道へ逆流しにくいため、胃食道逆流やそれに伴う誤嚥の改善が期待できます。ただし、逆流や誤嚥を完全に防げるわけではありません。

粘度が高いため、細く長い経鼻経管栄養チューブでは注入時の抵抗が大きく、閉塞するおそれがあります。そのため、一般に内径の比較的大きい胃ろうからの経管栄養に用いられます。

液状タイプは一定の時間をかけて滴下しますが、半固形タイプは適切な圧力で胃内へ送り込むため、一般に注入時間を短縮できます。利用者や家族の負担軽減につながる場合もあります。

注入時に仰臥位にすると、栄養剤が食道へ逆流し、誤嚥する危険性が高まります。本人の身体状況と医師・看護職の指示に従い、上半身を起こすなど、胃を圧迫せず逆流しにくい体位を整えます。

ひっかけポイント

半固形タイプは「液状タイプと同じ栄養成分」という場合があっても、粘度は同じではありません。また、粘度が高いからゆっくり長時間かけるのではなく、一般に液状タイプより短時間で注入します。

介護実践でのポイント

注入前に本人確認、指示内容、栄養剤、体位、胃ろうチューブの状態、本人の体調を確認します。注入中は、咳、呼吸状態、顔色、吐き気、嘔吐、腹部膨満、腹痛、ろう孔からの漏れなどを観察し、異常時は注入を中止して決められた手順で看護職へ連絡します。

選択肢の確認

1.経鼻経管栄養法に適している。

誤りです。
半固形タイプは粘度が高く、細い経鼻経管栄養チューブでは注入しにくく、閉塞する危険があります。一般に胃ろうからの注入に用いられます。

2.液状タイプと同じ粘稠度{ねんちゅうど}である。

誤りです。
半固形タイプは、液状タイプより粘度が高いことが特徴です。

3.食道への逆流を改善することが期待できる。

正しいです。
胃内で広がりにくく食道へ逆流しにくいため、胃食道逆流やそれに伴う誤嚥の改善が期待できます。

4.仰臥位{ぎょうがい}(背臥位{はいがい})で注入する。

誤りです。
仰臥位では逆流や誤嚥の危険が高まります。本人の状態と指示に従って上半身を起こし、胃を圧迫しない体位を整えます。

5.注入時間は、液状タイプより長い。

誤りです。
半固形タイプは、液状タイプを滴下するときよりも一般に短時間で注入できます。

覚えるポイント

  • 半固形タイプは、液状タイプより粘度が高い。
  • 半固形タイプは、主に胃ろうから注入する。
  • 胃食道逆流の改善が期待できる。
  • 逆流や誤嚥を完全に防げるわけではない。
  • 仰臥位を避け、指示された安全な体位で注入する。
  • 注入時間は、一般に液状タイプより短い。
  • 注入方法や速度を介護福祉職が自己判断で変更しない。

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