R05B126令和5年度 准看護師試験 過去問

基礎看護技術周術期・救急看護術後合併症予防・観察

手術後の高齢者の看護について、適切なのはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

この問題では、高齢者の術後合併症予防が問われています。

高齢者は術後に呼吸器合併症、せん妄、深部静脈血栓症、廃用症候群を起こしやすいため、早期から予防的な看護が必要です。

解説

手術後は、麻酔の影響、疼痛、臥床、咳嗽力低下により、痰がたまりやすくなります。高齢者では呼吸筋力や咳嗽力も低下しやすいため、無気肺や肺炎などの呼吸器合併症に注意します。

そのため、深呼吸や痰の喀出で呼吸器合併症を防ぐことが適切です。疼痛がある場合は、創部を支える、体位を整える、鎮痛薬の効果を確認するなどして呼吸訓練を行いやすくします。

弾性ストッキングは、主に深部静脈血栓症の予防に用いられます。心不全予防が目的ではありません。

術後せん妄がみられた場合、すぐに身体拘束するのは適切ではありません。まず原因を確認し、環境調整、見当識支援、疼痛緩和、睡眠確保、チューブ類の整理などを行います。身体拘束はやむを得ない場合に最小限で検討します。

疼痛があるからといって安静臥床を続けると、肺炎、血栓、廃用症候群のリスクが高まります。疼痛をコントロールしながら早期離床を支援します。

准看護師としての観察ポイント
術後は、呼吸音、SpO2、痰の性状、疼痛、意識状態、せん妄、創部、下肢腫脹、発熱を観察します。呼吸困難やSpO2低下は速やかに報告します。

選択肢の確認

1.心不全予防のため、弾性ストッキングを着用する。
誤り。
弾性ストッキングは深部静脈血栓症の予防目的で用いられます。心不全予防が主目的ではありません。

2.術後せん妄がみられたら身体を拘束する。
誤り。
せん妄ではまず原因の確認と環境調整を行います。身体拘束は最終手段として慎重に判断します。

3.疼痛が増強しないよう安静臥床を促す。
誤り。
過度な安静は呼吸器合併症、血栓、廃用症候群を招きます。疼痛を緩和しながら早期離床を支援します。

4.深呼吸や痰の喀出で呼吸器合併症を防ぐ。
適切である。
深呼吸や排痰を促すことで、無気肺や肺炎などの術後呼吸器合併症を予防します。

覚えるポイント

  • 高齢者の術後は呼吸器合併症に注意する。
  • 深呼吸、排痰、早期離床が重要である。
  • 弾性ストッキングは深部静脈血栓症予防に用いる。
  • 術後せん妄ではまず原因確認と環境調整を行う。
  • 疼痛を緩和しながら活動を促す。

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