R05A85|令和5年度 准看護師試験 過去問
A さん(40 歳、男性)。1 日 10 L の排尿がみられ、最近口渇が強く常に水分を取っている。原因となるホルモンを分泌しているのはどこか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、多尿、口渇とバソプレシンの関係が問われています。
1日10Lの排尿と強い口渇から、尿崩症を考えます。尿崩症では抗利尿ホルモンであるバソプレシンが重要です。
解説
バソプレシンは、抗利尿ホルモンとも呼ばれます。腎臓の集合管に作用して水の再吸収を促し、尿量を減らす働きがあります。
バソプレシンの分泌不足や作用不足があると、水の再吸収が十分にできず、大量の薄い尿が出ます。その結果、強い口渇が生じ、水分を多く摂取するようになります。
バソプレシンは視床下部でつくられ、下垂体後葉から分泌されます。この問題では、原因となるホルモンを分泌している部位として下垂体後葉を選びます。
甲状腺は甲状腺ホルモン、カルシトニンに関係します。副甲状腺は副甲状腺ホルモン、副腎はアルドステロン、コルチゾール、アドレナリンなどに関係します。
准看護師としての観察ポイント
多尿がある患者では、尿量、尿比重、口渇、脱水症状、体重変化、血圧、脈拍、意識状態を観察します。急な尿量増加や脱水徴候があれば報告します。
選択肢の確認
1.甲状腺
誤り。
甲状腺は甲状腺ホルモンやカルシトニンに関係します。抗利尿ホルモンを分泌する部位ではありません。
2.副甲状腺
誤り。
副甲状腺は副甲状腺ホルモンを分泌し、カルシウム代謝に関係します。多尿と口渇の原因となる抗利尿ホルモンの分泌部位ではありません。
3.副腎
誤り。
副腎はアルドステロン、コルチゾール、アドレナリンなどに関係します。抗利尿ホルモンの分泌部位ではありません。
4.下垂体後葉
正しい。
抗利尿ホルモンであるバソプレシンは下垂体後葉から分泌され、尿量調節に関係します。
覚えるポイント
- バソプレシンは抗利尿ホルモンである。
- バソプレシンは下垂体後葉から分泌される。
- バソプレシンは腎臓で水の再吸収を促す。
- 不足すると多尿と口渇が起こる。
- 多尿では脱水、血圧、尿量、意識状態を観察する。