34PM141|第34回 あん摩マッサージ指圧師国家試験 過去問
次の症例について、問題141、142の問いに答えよ。 「38歳の男性。肥満体型。猛暑日が続き熱中症予防のため多飲していた。最近、全身倦怠感が強く近医を受診した。HbA1c 10%、膵島関連自己抗体は陰性であった。」 合併する症状として最も適切なのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この症例では、肥満体型、HbA1c 10%、膵島関連自己抗体陰性から、2型糖尿病を考えます。
糖尿病では高血糖により尿量が増え、脱水傾向となるため、口渇がみられやすくなります。
解説
HbA1cは過去1〜2か月程度の平均的な血糖状態を反映する指標です。HbA1c 10%は高値であり、慢性的な高血糖状態を示します。
高血糖では、血液中のブドウ糖が増え、腎臓で再吸収しきれなくなると尿糖が増えます。尿糖が増えると浸透圧利尿により尿量が増えます。
尿量が増えると体内の水分が失われ、口渇や多飲が起こります。猛暑日が続き、熱中症予防で多飲していたという経過もありますが、本症例では糖尿病による口渇・多飲を考えることが重要です。
ひっかけポイント
暑さによる多飲だけで判断せず、HbA1c 10%という強い高血糖の所見を重視します。
選択肢の確認
1.発 熱
誤り。
発熱は感染症や炎症でみられやすい症状です。糖尿病に感染症を合併することはありますが、本症例で最も典型的に合併する症状としては口渇が適切です。
2.口 渇
正しい。
高血糖により尿糖が増えると浸透圧利尿が起こり、尿量が増えます。その結果、脱水傾向となり口渇が生じます。糖尿病の代表的症状です。
3.下 痢
誤り。
下痢は消化管感染症や過敏性腸症候群などでみられます。糖尿病でも自律神経障害で便通異常をきたすことはありますが、この症例で最も適切な症状ではありません。
4.冷 汗
誤り。
冷汗は低血糖やショック、強い痛みなどでみられます。本症例はHbA1c高値の高血糖状態が問題であり、合併症状としては口渇が適切です。
覚えるポイント
- 2型糖尿病は中年以降の肥満者に多くみられます。
- 高血糖では尿糖が増え、浸透圧利尿により多尿となります。
- 糖尿病の典型症状は口渇、多飲、多尿、体重減少です。