34PM140|第34回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
東洋医学臨床論運動器・神経障害の施術肩関節・腰椎神経根・ギヨン管・顔面神経痛・橈骨神経麻痺・スポーツ障害
次の症例で障害されている靱帯として最も適切なのはどれか。「32歳の男性。競輪選手。最近、レース中に右膝関節外側に痛みを感じるようになった。内反ストレステスト陰性、グラスピングテスト陽性。」
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、膝外側痛と徒手検査から腸脛靱帯炎を考えます。
グラスピングテスト陽性は、腸脛靱帯と大腿骨外側上顆部の摩擦による痛みを示す手がかりです。
解説
腸脛靱帯は、大腿外側を走り、脛骨外側へ付着する強靱な線維性組織です。ランニングや自転車競技など、膝の屈伸を繰り返すスポーツでは、腸脛靱帯が大腿骨外側上顆付近で摩擦を受け、膝外側痛を起こすことがあります。
本症例では競輪選手で、レース中に右膝関節外側痛があり、グラスピングテスト陽性です。内反ストレステストが陰性であるため、外側側副靱帯損傷よりも腸脛靱帯障害が考えられます。
ひっかけポイント
膝外側痛でも、内反ストレステスト陽性なら外側側副靱帯、グラスピングテスト陽性なら腸脛靱帯を考えます。
選択肢の確認
1.腸脛靱帯
正しい。
膝外側痛、競輪による反復運動、グラスピングテスト陽性から、腸脛靱帯の障害が最も考えられます。
2.膝蓋靱帯
誤り。
膝蓋靱帯の障害では膝前面、特に膝蓋骨下極から脛骨粗面周辺の痛みが問題になります。本症例の膝外側痛とは合いません。
3.膝後十字靱帯
誤り。
後十字靱帯損傷では後方不安定性や膝深部痛を考えます。グラスピングテスト陽性とは直接結びつきません。
4.膝外側側副靱帯
誤り。
膝外側側副靱帯損傷では内反ストレステスト陽性が重要です。本症例では内反ストレステストが陰性であり、外側側副靱帯損傷は最も適切ではありません。
覚えるポイント
- グラスピングテスト陽性は腸脛靱帯炎を考えます。
- 腸脛靱帯炎では膝外側痛がみられます。
- 自転車競技やランニングなど、膝屈伸の反復で起こりやすいです。
- 外側側副靱帯は内反ストレステストで評価します。