33PM177|第33回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
きゅう理論灸刺激と生体反応熱刺激伝導・軸索反射・炎症メディエーター・痛覚過敏
施灸局所に起こる軸索反射について適切なのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
施灸による局所炎症で起こる軸索反射の機序を問う問題です。侵害受容線維の末梢枝から神経ペプチドが放出され、血管透過性が高まると血漿成分が組織へ漏出します。
解説
熱刺激によってC線維などのポリモーダル侵害受容器が興奮すると、その興奮は中枢へ向かうだけでなく、同じ一次求心性線維の別の末梢枝へ逆行性に伝わります。末梢終末からサブスタンスPやCGRPが放出され、血管拡張と血管透過性亢進が起こります。
その結果、発赤や膨疹とともに血漿成分が血管外へ漏出します。これが施灸局所の軸索反射に関する正しい記述です。
選択肢の確認
1.血漿が漏出する。:正しい。軸索反射では血管透過性が亢進し、血漿成分が組織へ漏出するため正しいです。
2.ノルアドレナリンが関与する。:誤り。軸索反射の主要な末梢伝達物質はサブスタンスPやCGRPであり、交感神経終末のノルアドレナリンが中心ではありません。
3.Ab線維の興奮によって生じる。:誤り。軸索反射は主に細いC線維などの侵害受容線維で起こり、太い有髄のAb線維の興奮が中心ではありません。
4.特異的侵害受容ニューロンが関与する。:誤り。施灸のような熱・化学・機械刺激に反応するポリモーダル侵害受容器が重要で、単一刺激だけに反応する特異的侵害受容ニューロンという記述は適切ではありません。
覚えるポイント
- 軸索反射は一次求心性線維の末梢枝で起こる。
- 関与するのは主にC線維のポリモーダル受容器。
- サブスタンスP・CGRPが放出される。
- 血管拡張と血漿漏出が起こる。