33PM157第33回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

東洋医学臨床論全身疾患・栄養・精神パーキンソン病・うつ病・鉄欠乏性貧血・ビタミンB1欠乏・過敏性腸症候群

次の症例について、「28歳の男性。職場でハラスメントを受けている。腹痛と下痢がひどく、出勤途中に数回トイレに行く。血便はなく、休日は症状が出ない。舌質は淡紅、舌苔は少、脈は弦を認める。」疾患として最も適切なのはどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

腹痛と下痢が心理的ストレスに連動し、血便などの器質的疾患を示す所見がないことから、機能性消化管疾患を見分ける問題です。出勤時に悪化し休日に消失する経過は、過敏性腸症候群を強く示唆します。

解説

過敏性腸症候群は、腹痛と便通異常が反復する一方、通常の検査で症状を説明する明らかな器質的異常が認められない機能性消化管疾患です。心理社会的ストレスで症状が増悪しやすく、本例では職場でのハラスメント、出勤途中の反復する腹痛・下痢、休日には症状がないという関連が明瞭です。

血便がないことも炎症性腸疾患より過敏性腸症候群を支持します。ただし、血便、発熱、体重減少、貧血、夜間症状などがあれば器質的疾患の精査が必要です。

選択肢の確認

  • 1.胃食道逆流症:誤り。胃食道逆流症では胸やけ、呑酸、胸骨後部不快感などが中心で、反復する下痢を説明しません。

  • 2.潰瘍性大腸炎:誤り。潰瘍性大腸炎では血便、粘血便、便意切迫、持続する炎症症状などがみられ、本例の休日に消える非血性下痢とは合いません。

  • 3.過敏性腸症候群:正しい。ストレスに連動する腹痛と下痢があり、休日には症状が出ず、血便もないため過敏性腸症候群が正しいです。

  • 4.機能性ディスペプシア:誤り。機能性ディスペプシアでは食後膨満感、早期満腹感、心窩部痛・灼熱感など上部消化管症状が中心です。

覚えるポイント

  • 過敏性腸症候群は腹痛と便通異常を反復する。
  • ストレスとの時間的関連が重要。
  • 血便・体重減少・発熱・貧血は警告徴候。
  • 現代医学的診断と東洋医学的弁証は分けて考える。

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