33AM87|第33回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
次の症例について、「78歳の肥満女性。以前から腰痛があった。3日前から左膝内側の痛みが出現。市販の外用薬を使用して様子をみていたが、歩行時痛が増強してきたため来院した。」診断に有用性が最も低いのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題は「診断に有用性が最も低いもの」を選ぶ問題です。
高齢、肥満、膝内側痛、歩行時痛からは、変形性膝関節症や腰部由来の下肢症状を鑑別します。頸椎神経根症をみる検査は優先度が低くなります。
解説
この症例では、左膝内側痛と歩行時痛があります。肥満高齢女性では変形性膝関節症を考えます。また、以前から腰痛があるため、腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアなど腰椎由来の症状も鑑別します。
間欠跛行の聴取は腰部脊柱管狭窄症や血管性跛行の鑑別に有用です。膝蓋跳動は膝関節水腫の確認に役立ちます。下肢伸展挙上テストは腰椎椎間板ヘルニアなどの神経根刺激症状の評価に有用です。
一方、スパーリングテストは頸椎神経根症を評価する検査です。膝内側痛や腰痛の診断には有用性が最も低いです。
ひっかけポイント
スパーリングテストは頸椎、下肢伸展挙上テストは腰椎です。症状の部位に合った検査を選びます。
選択肢の確認
1.間欠跛行の聴取
診断に有用です。
腰部脊柱管狭窄症や閉塞性動脈硬化症の鑑別に役立ちます。歩行時痛を訴える症例では確認する価値があります。
2.膝蓋跳動
診断に有用です。
膝蓋跳動は膝関節内の水腫を確認する検査です。膝痛の評価に有用です。
3.スパーリングテスト
正答。診断に有用性が最も低いです。
スパーリングテストは頸椎神経根症を評価する検査です。膝内側痛や腰痛が中心のこの症例では、他の選択肢より有用性が低いです。
4.下肢伸展挙上テスト
診断に有用です。
下肢伸展挙上テストは腰椎椎間板ヘルニアなどの神経根刺激症状の評価に使われます。腰痛の既往がある本症例では鑑別に役立ちます。
覚えるポイント
- スパーリングテストは頸椎神経根症の検査です。
- 下肢伸展挙上テストは腰椎神経根症状の評価に使います。
- 膝蓋跳動は膝関節水腫をみる検査です。
- 膝痛では変形性膝関節症、腰椎疾患、血管性疾患を鑑別します。