46PM29|第46回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
Ⅰ 基礎的知識MEの基礎的知識医用材料・生体適合/生体適合性・人工臓器材料
インプラント埋植時に起こりうる急性反応はどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、インプラントなどの生体材料を体内へ埋植したときに起こる生体反応の時間経過が問われています。
埋植直後の急性反応として代表的なのは、組織損傷に伴う炎症です。
解説
インプラントを体内へ埋植すると、手術操作や異物との接触により、周囲組織に反応が起こります。
生体反応は、おおまかに次のように進みます。
- 直後:血液との接触、タンパク質吸着、凝固反応
- 急性期:炎症細胞の集まり、炎症反応
- その後:組織修復、肉芽形成、血管新生
- 慢性期:線維性被膜形成、カプセル化、石灰化など
急性反応として最も適切なのは炎症です。
血管増生、肉芽形成、カプセル化、石灰化は、急性期より後の修復過程や慢性的な反応として扱われます。
ひっかけポイント
インプラント周囲の反応は、時間の流れで整理します。急性期は炎症、慢性期はカプセル化や石灰化と覚えると選びやすくなります。
選択肢の確認
1.血管増生
誤り。
血管増生は、組織修復や肉芽組織形成に伴って起こる反応です。埋植直後の急性反応として最も代表的なものではありません。
2.炎症
正しい。
炎症はインプラント埋植時に起こりうる急性反応です。組織損傷や異物への初期反応として、白血球などが関与します。
3.石灰化
誤り。
石灰化は慢性的な組織変化として起こることがあります。埋植直後の急性反応ではなく、時間が経ってから問題となる反応です。
4.カプセル化
誤り。
カプセル化は、異物を線維性組織で取り囲む反応です。これは慢性期の異物反応として重要ですが、急性反応としては炎症を選びます。
5.肉芽形成
誤り。
肉芽形成は炎症後の組織修復過程で起こります。血管や線維芽細胞が増え、傷を修復する段階の反応であり、急性反応そのものとしては炎症が適切です。
覚えるポイント
- インプラント埋植直後の急性反応は炎症です。
- 急性期の後に、修復過程として肉芽形成や血管増生が起こります。
- 慢性反応ではカプセル化や石灰化が問題になることがあります。
- 生体材料の問題では、反応の種類だけでなく時間経過で整理します。