115AM085|第115回 看護師国家試験 過去問
薬剤の形状として貼付剤があるのはどれか。2 つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: 3・4
正答
3(フェンタニル)、4(ニトログリセリン)
この問題のポイント
経皮吸収型貼付剤(TTS)は、低分子量・脂溶性・低用量・初回通過効果回避を満たす薬物に適している。これらの条件をもつ薬剤が、臨床で実用化されているかを判断できるかが鍵となる。
解説
貼付剤は皮膚に貼付して薬物を経皮的に吸収させ、持続的に効果を発揮する製剤である。効果的な経皮吸収には、分子量が小さく、脂溶性で皮膚透過性が高く、肝臓での初回通過を回避できることが求められる。フェンタニルは分子量336Da、脂溶性が高く、がん疼痛や慢性疼痛の管理に用いられる貼付剤(例:デュロテップMTパッチ)が存在する。ニトログリセリンは狭心症の予防に用いられ、ニトロダーム®などによる貼付剤製品が臨床で使用されている。一方、インスリンは分子量が大きく親水性で皮膚透過不能、アドレナリンは半減期が短く即効性が必要なため、貼付剤として実用化されていない。アセトアミノフェンは経口投与でも良好な吸収を示し、経皮投与のメリットが薄いため実用化されていない。
選択肢の確認
1.インスリン:分子量が大きく皮膚透過不能で、主に皮下注射で投与。
2.アドレナリン:即効性が必要な救急薬で、持続的経皮投与には不適。
3.フェンタニル:低分子・脂溶性で経皮吸収に適し、実際の製品が存在。
4.ニトログリセリン:経口では初回通過により効能が低下するため、貼付剤が有効。
5.アセトアミノフェン:経口吸収が良好で、経皮投与の臨床的メリットが不明。
覚えるポイント
「低分子・脂溶性・初回通過回避」の3つの条件をもつ薬剤が貼付剤として使われる。フェンタニルとニトログリセリンがその代表で、疼痛・心疾患の慢性管理に有効。