115AM038第115回 看護師国家試験 過去問

睡眠の特徴で正しいのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正答

4

この問題のポイント

加齢に伴う睡眠パターンの変化を理解し、特に高齢期の睡眠特性を正確に把握することが求められます。睡眠の質や構造はライフサイクルとともに変化し、特に高齢者は「早朝覚醒」が増加する傾向にあります。これは、深いノンレム睡眠の減少や、メラトニン分泌の低下、生体リズムの位相前進によるもので、看護現場では単なる「年齢のせい」とはせず、環境や生活習慣を総合的に評価する必要があります。

解説

高齢期に特徴的な「早朝覚醒」は、加齢による睡眠構造の変化から生じます。深い睡眠(ノンレム睡眠のN3段階)の比率が減少し、浅い睡眠が支配的になるため、外部刺激や軽い刺激で目が覚めやすくなります。また、概日リズムの変化により、就寝と起床のタイミングが前にずれ、朝早く目が覚めることが多くなります。この現象は、高齢者の睡眠の「浅く・短く・分断されやすい」特徴と密接に関連しており、看護師としてはその背景を理解した上で、個々の生活環境や生活リズムを考慮した対応が求められます。

選択肢の確認

1.新生児の睡眠は単相性である。:新生児はむしろ多相性で、昼夜を問わず短い睡眠を繰り返す。単相性は生後3〜4か月頃から徐々に出現する。
2.乳児の1 日の総睡眠量は7 時間前後である。:乳児期の必要睡眠時間は12〜15時間とされ、7時間は極端に不足。
3.成人期では一晩で睡眠周期を10 回程度繰り返す。:成人1晩の睡眠サイクルは約90分で、6〜8時間睡眠では4〜6回程度。10回は現実的でない。
4.老年期では早朝覚醒が起こりやすい。:加齢に伴い深い睡眠減少と生体リズムの変化により、早朝覚醒が増加する。正しく、正しい。

覚えるポイント

睡眠のライフサイクル変化は、新生児(多相性・長時間)→乳児(12〜15時間)→成人(90分サイクル×4〜6回)→高齢者(浅く、早朝覚醒)の流れで整理。高齢者の睡眠は「浅く・短く・分断されやすい」ため、看護師はその背景を理解した上で、生活環境や刺激要因を総合的に考慮する必要がある。

115AM037115AM039
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)