115AM037|第115回 看護師国家試験 過去問
尿比重が低くなるのはどれか。
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正解: 2
正答
2.尿崩症(diabetes insipidus)
この問題のポイント
尿比重は、尿中の溶質量によって変化する指標で、腎臓の濃縮・希釈機能を反映します。尿中の溶質(糖、蛋白など)が増えると比重は上昇し、水分が過剰に排出される場合(ADH作用障害)は比重が低下します。この原則を理解することで、疾患との関連を的確に判断できます。
解説
尿比重が低いのは、尿中に溶質が少なく、水が過剰に排出される状態です。尿崩症では、抗利尿ホルモン(ADH)の分泌不足または腎臓がADHに反応しないことにより、集合管での水再吸収が阻害され、大量の希薄な尿が排出されます。その結果、尿比重は1.005以下に低下し、多尿、口渇、夜間多尿などの特徴があります。これに対して、糖尿病では尿糖が溶質として尿に含まれ、比重は上昇します。水欠乏性脱水では体液減少に応じてADHが分泌され、尿は濃縮され比重が上昇します。ネフローゼ症候群では蛋白が尿中に漏出し、溶質濃度が高いため比重も高くなるため、比重低下は起こりません。
選択肢の確認
1. diabetes mellitus 糖尿病:尿糖が溶質として増加し、尿比重は上昇する。
2. diabetes insipidus 尿崩症:水再吸収障害により希薄な尿が排出され、尿比重は低くなる。
3.水欠乏性脱水:ADHが分泌され、尿が濃縮され、尿比重は上昇する。
4. nephrotic syndrome ネフローゼ症候群:蛋白が尿中に漏出し、尿比重は高くなる。
覚えるポイント
「水様の尿」=尿崩症。糖尿病は「甘い味の尿」、尿崩症は「味のない(insipid)尿」。尿比重が低い=水が過剰に排出されている=ADH作用の欠如。看護上は、尿量・体重・水分摂取のモニタリングが重要です。