40PM198|第40回 管理栄養士国家試験 過去問
次の文を読み「196」、「197」、「198」に答えよ。 中核市であるK 市保健所健康推進課に勤務する管理栄養士である。 K 市では、男性壮年期の肥満者の割合が高い。このため、K 市健康増進計画では、食環境整備の一環として、食事の提供を通じて身体状況の改善を図る事業所特定給食施設の割合の増加を目標としている。 そこで、管内の事業所特定給食施設(25 施設)を対象に、目標達成に向けた支援を行うことになった。 研修内容を踏まえ、各施設での取組状況を継続的に把握していくことになった。 優先的に確認する事項として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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正解: 1
正答
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この問題のポイント
保健所管理栄養士が、事業所特定給食施設の取組状況を「継続的に」把握していくとき、優先的に確認すべき事項を選ぶ事例問題です。個々の取組そのものより、取組を継続・改善させる「仕組み」に注目できるかが問われています。
解説
K市の目標は、食事の提供を通じて利用者(男性壮年期の肥満者が多い)の身体状況の改善を図る事業所給食施設を増やすことです。
給食施設で改善の取組が継続的に機能するためには、施設内の関係者が情報を共有し、計画・実施・評価・改善(PDCA)を回す体制が不可欠です。その中心となるのが「給食会議」です。
給食会議に、食堂管理担当者、健康管理部門担当者、給食受託会社、利用者が参加していれば、利用者の健康課題(肥満)の情報と給食の運営が結び付き、食事指導やナッジ、嗜好への配慮といった個々の取組も、この場で計画・評価できます。
ひっかけ注意:選択肢2〜4はどれも有効な取組ですが、単発の「手段」です。継続的に状況を把握し支援するなら、まず取組を支える「体制(会議の実施)」を確認するのが優先です。
選択肢の確認
1.事業所の食堂管理担当者および健康管理部門担当者、給食受託会社、利用者が参加する給食会議の実施
最も適切。関係者が一堂に会する給食会議は、利用者の健康状態の情報共有、給食内容の改善、取組の評価を継続的に行う基盤となる。この体制が機能しているかを優先的に確認することで、各施設の取組全体の状況を把握できる。
2.給食を活用した利用者への食事指導の実施
適切でない。食事指導は身体状況の改善に有効な取組の一つだが、個別の手段であり、まず取組を支える体制の有無を確認する方が優先される。
3.ナッジを活用した食事提供方法の取組
適切でない。ナッジ(望ましい選択を自然に促す工夫)は有効な手法だが、あくまで提供方法の一つ。継続的な把握の優先事項としては、体制づくりの確認が先である。
4.利用者の嗜好を反映させた食事提供の実施
適切でない。嗜好への配慮は喫食率を高めるうえで大切だが、身体状況の改善という目標達成の仕組みを直接確認するものではない。
覚えるポイント
- 給食会議は、施設内の関係者(管理部門・健康管理部門・受託会社・利用者)が参加し、給食運営のPDCAを回す中核の場である。
- 事例問題で「継続的に把握」「優先的に確認」と問われたら、個別の手段より体制・仕組みを選ぶ。
- 特定給食施設への行政(保健所)の支援は、施設が自ら改善を続けられる体制づくりを重視する。