40PM195|第40回 管理栄養士国家試験 過去問
次の文を読み「193」、「194」、「195」に答えよ。 K 女子大学に勤務する、管理栄養士の資格を持つ教員A である。 学生の健康診断結果から、学生の30%がやせ(低体重)または肥満に該当することが分かった。そこで、プレコンセプションケアの一環として、学生が自身の適正体重を知り、適切な食生活を実践するための支援を、大学の健康管理センターが実施することになり、教員A に協力依頼があった。 質問紙調査の結果から、栄養情報の入手先の1位がインターネットであることや、栄養情報の真偽をチェックしている学生が少ないことが分かった。この現状を踏まえ、学生のヘルスリテラシーを高める教育を、教員A の授業で実施することにした。その内容に関する記述である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。 表 K 女子大学の全学生(1,000 人)の質問紙調査結果※ 単位:人 体格区分:やせ(低体重)(250 人) 普通体重(700 人) 肥満(50 人) 現在の体重について 減らしたい 50 350 20 現在の体重について 現状のままで良い 175 280 25 現在の体重について 増やしたい 25 70 5 自分の適正体重について 知らない 125 350 20 現在ダイエットをしている 当てはまる 12 210 10 骨折経験 あり 70 70 3 月経周期異常 現在あり 50 70 9 貧血 現在あり 90 140 5 栄養情報の入手先(複数回答) 家族 85 203 10 栄養情報の入手先(複数回答) 友人・知人 60 210 14 栄養情報の入手先(複数回答) 栄養の専門家 15 28 1 栄養情報の入手先(複数回答) テレビ 50 112 5 栄養情報の入手先(複数回答) 雑誌や本 10 56 3 栄養情報の入手先(複数回答) インターネット 130 245 23 栄養情報の真偽のチェックをしているか している 50 126 10 ※全ての項目において欠損値はなかった。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
インターネットの情報を鵜呑みにしがちな学生に対し、ヘルスリテラシー(健康情報を見極め活用する力)を高める教育内容を選ぶ問題です。
解説
ヘルスリテラシーの中核は、情報の真偽を批判的に見極める力です。
調査では栄養情報の入手先1位がインターネットで、真偽をチェックしている学生は少数でした。
この課題に対しては、誤った情報に振り回されないための考え方を講義で学んだうえで、学生同士が議論して理解を深める方法が効果的です。議論を通じて批判的思考が育ちます。
単に情報を検索・収集したり、教わった内容を配信したりするだけでは、真偽を見極める力の育成にはつながりません。
選択肢の確認
1.学生が、インターネットを用いてダイエットに関する情報を検索、閲覧、収集する。
適切でない。情報を集めるだけで、真偽を見極める力を育てる活動になっておらず、かえって誤情報に触れるおそれもある。
2.学生が、インターネットを用いて日本以外の国の女性の体型認識について調べ、授業内で発表し合う。
適切でない。体型認識の比較はテーマがずれており、情報の真偽を見極めるヘルスリテラシー向上に直結しない。
3.学生が、どうすればダイエットに関する誤った情報に振り回されないかの講義を聞いた上で、学生間で議論する。
最も適切。誤情報を見抜く考え方を学び、議論で批判的思考を深める内容で、ヘルスリテラシー向上に直結する。
4.学生が、不適切なダイエットが身体へ及ぼす影響について教わった内容を、学内ネットで全学生に配信する。
適切でない。情報の発信活動であり、自分自身が情報の真偽を見極める力を養う教育にはなっていない。
覚えるポイント
- ヘルスリテラシーの核心は情報の真偽を見極める批判的思考。
- 講義+学生間の議論など、能動的に考える学びが効果的。
- 情報を集める・発信するだけでは真偽判断力は育たない。