38PM196|第38回 管理栄養士国家試験 過去問
次の文を読み「196」、「197」に答えよ。 K 大学に勤務する、管理栄養士の資格を持つ教員である。K 大学では、不定愁訴を有する学生が多く、学生の朝食摂取状況を把握することになった。学生1,000 人(家族と同居の学生500 人と一人暮らしの学生500 人)に対して自記式質問紙調査を実施した。調査の結果、1,000 人中400 人が朝食を欠食していることが明らかとなった。表は、居住形態別に、朝食欠食の理由をまとめたものである。 表 朝食欠食の理由(複数回答) 全員 家族と同居の学生 一人暮らしの学生 (400 人) (100 人) (300 人) 人 % 人 % 人 % 食欲がない 214 53.5 52 52.0 162 54.0 食べる必要性を感じない 199 49.8 50 50.0 149 49.7 ダイエットのため 166 41.5 68 68.0 98 32.7 準備するのが面倒 241 60.3 10 10.0 231 77.0 お金の節約のため 226 56.5 25 25.0 201 67.0 調査結果を踏まえて、より多くの学生が朝食を摂取するための方法を検討した。 朝食摂取の自己効力感の向上を目的とした栄養教育の対象者と、その内容に関する記述である。最も適切なのはどれか。1 つ選べ。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
朝食摂取の自己効力感(自分にもできるという自信)を高める栄養教育の、対象者と内容の組合せとして最も適切なものを選ぶ問題です。
解説
自己効力感を高める有効な方法の一つが代理体験(自分と似た人の成功を見聞きすること)です。一人暮らしの学生は「準備が面倒」「お金の節約」が欠食理由で、同じ立場だった学生が朝食を食べられるようになった工夫を話すことは、代理体験として自己効力感を高めます。相手の状況に合った内容であることも重要です。
選択肢の確認
1.家族と同居の学生に対し、教員が朝食を欠食することによる健康への悪影響について話をする。
適切でない。知識の提供で、自己効力感を直接高める働きかけではありません。
2.家族と同居の学生に対し、朝食を食べてダイエットに成功した学生が、その体験談を紹介する。
適切でない。同居学生の欠食理由に合致しにくく、ダイエット目的の強調は適切な方向づけとはいえません。
3.一人暮らしの学生に対し、かつて朝食を欠食していた学生が、朝食を毎日食べられるようになった工夫を話す。
最も適切。同じ立場の学生の成功(代理体験)で、準備が面倒などの障害を乗り越える自信を高めます。
4.一人暮らしの学生に対し、朝食を毎日食べることで以前よりも健康的になった自分を想像してもらう。
適切でない。結果の想像は動機づけには役立ちますが、自己効力感を高める代理体験ではありません。
覚えるポイント
- 自己効力感は代理体験(似た人の成功)で高まる。
- 対象の欠食理由に合った内容にする。
- 一人暮らしには準備の工夫の成功談が有効。