37PM171|第37回 管理栄養士国家試験 過去問
次の文を読み「171」、「172」、「173」に答えよ。 K 産科・小児科クリニックの管理栄養士である。 相談者は、1 歳1 か月の女児とその母親。女児は、第一子、在胎40 週、出生時体重は2,850 g。1 か月健診、4 か月健診、いずれも成長・発達は順調で、同クリニックで1 歳児健診を受けることとなった。 1 歳児健診の問診票に、1 日3 回離乳食を食べているが、子どもの気になる様子として、「偏食」、「肉や魚を食べない」と記載されていた。1 歳児健診の身長73 cm、体重9.0 kg、歯は上下合わせて前歯4 本が生えていた。 健診当日に個別相談を行った。女児は、棒状にした飯を手に持って口に入れ、顎を左右に動かして噛む動きがみられた。口の中の様子を見ると、飯粒を潰せないまま飲み込んでいた。女児の離乳の段階である。最も適切なのはどれか。1 つ選べ。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
1歳1か月児の口の動きと食べ方の観察から、月齢ではなく発達の状況に基づいて離乳の段階を判断できるかを問う事例問題です。
解説
離乳の段階は、月齢の目安だけでなく、実際の摂食機能(口の動き、食べ方)で判断します。
・離乳初期(5〜6か月頃):なめらかにすりつぶした状態を「ごっくん」と飲み込む。
・離乳中期(7〜8か月頃):舌でつぶせる硬さを、舌と上あごでつぶして「もぐもぐ」食べる。
・離乳後期(9〜11か月頃):歯ぐきでつぶせる硬さを、舌で歯ぐきの上に運び、顎を左右に動かして「かみかみ」食べる。手づかみ食べが始まる。
・離乳完了期(12〜18か月頃):歯ぐきで噛める硬さの食物を噛みつぶして食べられ、必要な栄養の大部分を食事からとれる。
この女児は1歳1か月で、月齢上は完了期の時期ですが、顎を左右に動かして噛む動きはあるものの、飯粒を潰せないまま飲み込んでいます。つまり摂食機能はまだ「歯ぐきでつぶす」段階が完成しておらず、発達としては離乳後期の段階と判断します。この判断が、無理のない食形態の提案(偏食・肉魚を食べない悩みへの対応)につながります。
選択肢の確認
1.離乳初期
最も適切とはいえない。初期はなめらかな状態を飲み込む段階です。この児は手づかみで食べ、顎を左右に動かす咀嚼の動きがみられるため、初期は超えています。
2.離乳中期
最も適切とはいえない。中期は舌と上あごでつぶす「もぐもぐ」の段階です。この児には顎を左右に動かす、より進んだ噛む動きがみられます。
3.離乳後期
最も適切である。顎を左右に動かして噛む動きがみられる一方、飯粒を潰しきれずに飲み込んでおり、歯ぐきでつぶして食べる機能を獲得している途上の離乳後期の段階と判断できます。
4.離乳完了期
最も適切とはいえない。月齢は1歳1か月ですが、飯粒を潰せないまま飲み込んでいることから、完了期に求められる咀嚼機能にはまだ達していません。
覚えるポイント
- 離乳の段階は月齢の目安ではなく、摂食機能(口の動き・食べ方)で判断する
- 後期(9〜11か月頃)=歯ぐきでつぶす、顎を左右に動かす「かみかみ」、手づかみ食べ
- 完了期=歯ぐきで噛める硬さを食べられ、栄養の大部分を食事からとれる状態