37PM103|第37回 管理栄養士国家試験 過去問
飲酒量を減らすことを目的とした、中年男性への栄養教育である。支援内容と行動変容技法の組合せとして、最も適当なのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
飲酒量を減らす支援内容と行動変容技法の組合せが正しいものを選ぶ問題です。各技法の定義理解が問われます。
解説
行動変容技法にはさまざまな種類があります。
この設問でいう「オペラント強化」は、行動の後に置く結果を変えて、その行動の頻度を調整する技法として扱われています。厳密な行動分析では、行動を増やす操作を「強化」、行動を減らす操作を「罰」と区別します。
休肝日に飲酒した後、好きなゲームという快刺激を取り上げて、その飲酒行動を減らそうとしています。設問の分類ではオペラント強化に当たり、厳密には「負の罰」です。
選択肢の確認
1.会社の飲み会で、飲酒量が多い人の隣には座らないように提案する。 ── ソーシャルスキルトレーニング
最も適当とはいえない。飲酒を誘う環境を避ける工夫なので、刺激統制に当たります。
2.お酒を飲みたくなったら、喉が渇いているだけだと自分に言い聞かせることを提案する。 ── 自己強化
最も適当とはいえない。考え方を置き換える方法で、認知再構成に当たります。自己強化ではありません。
3.お酒を飲みに行く以外に、同僚とのコミュニケーションを図る方法を考えてもらう。 ── 結果期待
最も適当とはいえない。飲酒に代わる行動を用意するので、行動置換にあたります。結果期待という技法名とは合いません。
4.週1 回の休肝日にお酒を飲んだら、次の休肝日まで趣味のオンラインゲームをやらないことを提案する。 ── オペラント強化
最も適当である。望ましくない行動の後に楽しみを取り上げ、その行動を減らそうとする仕組みです。設問の「オペラント強化」という分類に合致し、より厳密には負の罰と説明できます。
5.お酒を飲まないデメリットと、お酒を飲むデメリットを比べてもらう。 ── ストレスマネジメント
最も適当とはいえない。行動のメリット・デメリットを比べるのは意思決定バランスで、ストレスマネジメントではありません。
覚えるポイント
- 設問上のオペラント強化は、行動後の結果を操作して頻度を変える技法。厳密には、行動を増やす「強化」と減らす「罰」を区別する。
- 刺激統制はきっかけとなる環境を整える工夫。
- 認知再構成は考え方の置き換え、行動置換は代わりの行動を用意する方法。