36PM134|第36回 管理栄養士国家試験 過去問
臨床栄養学第36回午後・問111〜136
消化器疾患術後及びその合併症と栄養管理の組合せである。 最も適当なのはどれか。1 つ選べ。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
消化器疾患の手術後に起こる合併症と、それに対応する栄養管理の正しい組合せを選ぶ問題です。
解説
食道全摘術では、声帯を動かす反回神経が近くを走るため、手術で反回神経麻痺を起こすことがあります。反回神経麻痺では声のかすれや嚥下障害(飲み込みにくさ・誤嚥)が生じます。
嚥下障害のある患者には、飲み込みやすく誤嚥しにくいように調整した嚥下調整食が適切です。したがって「食道全摘術後反回神経麻痺──嚥下調整食」が正しい組合せです。
他の合併症も確認します。後期ダンピング症候群は食後の反応性低血糖なので、急激な糖の吸収を避けるため高炭水化物食は不適です。膵頭十二指腸切除術後は消化吸収能が落ちるため高脂肪食は不適です。小腸広範囲切除後はカルシウムなどが不足しやすく制限は不要です。大腸全摘後は水分・電解質を失いやすく水分制限は不適です。
選択肢の確認
1.食道全摘術後反回神経麻痺 ── 嚥下調整食
最も適当。反回神経麻痺で生じる嚥下障害に対し、嚥下調整食が適切です。
2.胃全摘術後後期ダンピング症候群 ── 高炭水化物食
誤り。後期ダンピングは反応性低血糖であり、急激に吸収される糖を避けるため高炭水化物食は不適です。
3.膵頭十二指腸切除術後 ── 高脂肪食
誤り。消化吸収能が低下しており、高脂肪食は不適です。
4.小腸広範囲切除術後 ── カルシウム制限
誤り。吸収低下でカルシウムは不足しやすく、制限ではなく補給が必要です。
5.大腸全摘術後 ── 水分制限
誤り。水分・電解質を喪失しやすいため、水分制限は不適です。
覚えるポイント
- 食道全摘後の反回神経麻痺は嚥下障害を招き、嚥下調整食で対応。
- 後期ダンピングは反応性低血糖で、糖の急激な吸収を避ける。
- 大腸全摘後は水分喪失に注意し水分制限しない。