78PM75第78回 診療放射線技師国家試験 過去問

エックス線撮影機器学X線撮影機器X線画像処理装置

CR 装置で正しいのはどれか。

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正解: 1

正答

1.輝尽性蛍光体をX線検出器として用いる。

この問題のポイント

CR装置、つまりComputed Radiographyの基本原理を問う問題です。

CRでは、フィルムの代わりに イメージングプレート を使います。
このイメージングプレートには 輝尽性蛍光体 が用いられています。

X線情報は、いったん輝尽性蛍光体に潜像として蓄積されます。
その後、レーザで読み取ることで輝尽発光が生じ、画像データに変換されます。

したがって、正しい選択肢は
1.輝尽性蛍光体をX線検出器として用いる。
です。

解説

CR装置では、X線がイメージングプレートに入射すると、輝尽性蛍光体の中にエネルギーが蓄積されます。

撮影直後に画像が直接表示されるわけではありません。
撮影後、イメージングプレートを読取装置に入れ、レーザ光で走査します。

レーザ光を当てると、蓄積されたエネルギーが光として放出されます。
この光を 輝尽発光 といいます。

発生した光を光電子増倍管などで検出し、電気信号に変換して画像を作ります。

読み取り後は、イメージングプレートに残った情報を強い光で消去し、再使用します。

選択肢の確認

1.輝尽性蛍光体をX線検出器として用いる。
正しいです。
CRでは、輝尽性蛍光体を塗布したイメージングプレートをX線検出器として用います。
X線情報を一度蓄積し、レーザ走査で読み取ります。
これが本問の正答です。

2.フェーディング現象によって画質が向上する。
誤りです。
フェーディングとは、イメージングプレートに蓄積された信号が時間とともに減少する現象です。
信号が減るため、画質向上ではなく画質低下の原因になります。

3.リアルタイムに画像を観察することができる。
誤りです。
CRは、撮影後にイメージングプレートを読み取って画像化する方式です。
透視のようにリアルタイム観察する装置ではありません。
リアルタイム性が高いのはDRや透視装置などです。

4.記録消去用加熱で繰り返し使用することができる。
誤りです。
CRのイメージングプレートは繰り返し使用できますが、記録の消去は加熱ではなく強い光を照射して行います。
したがって「加熱で消去」は不適切です。

5.輝尽発光と輝尽励起光の波長は近い方が読み取り精度が高い。
誤りです。
読み取りでは、励起用レーザ光と輝尽発光を光学的に分離する必要があります。
波長が近すぎると分離しにくくなり、読み取り精度が低下します。
そのため、両者の波長は十分に離れている方が望ましいです。

覚えるポイント

CR装置は、次の流れで覚えます。

  1. X線がイメージングプレートに入射する
  2. 輝尽性蛍光体にX線情報が蓄積される
  3. レーザ光で走査する
  4. 輝尽発光が生じる
  5. 光を電気信号に変換する
  6. 画像処理して表示する
  7. 強光照射で残像を消去し、再使用する

CRのキーワードは、
輝尽性蛍光体、イメージングプレート、レーザ走査、輝尽発光、強光消去
です。

この問題では、CR装置の検出器として正しいものを問うているため、正しい選択肢は
1.輝尽性蛍光体をX線検出器として用いる。
です。

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