78PM13|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
脳血流SPECT のZ スコアで正しいのはどれか。
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正解: 5
正答
5.正常データベースが必要である。
この問題のポイント
脳血流SPECTのZスコアは、患者の脳血流分布を正常例と比較して、どの程度低下しているかを評価するための指標です。
Zスコア解析では、患者画像だけを見て値を出すのではなく、正常データベースとの比較 が必要です。
解説
Zスコアは、患者の脳血流が正常平均からどれくらい離れているかを、標準偏差を用いて表した値です。
脳血流低下を評価する場合、一般に次のような考え方をします。
- 正常データベースの平均値
- 正常データベースの標準偏差
- 患者の脳血流分布
これらを用いて、患者の値が正常よりどの程度低いかを計算します。
つまり、Zスコアは正常例との比較で成り立つ指標です。
したがって、脳血流SPECTのZスコア解析には、年齢や条件をそろえた正常データベースが必要です。
Zスコアのイメージ
Zスコアは、簡単にいうと
「正常平均から、標準偏差何個分ずれているか」
を示す値です。
脳血流SPECTでは、患者画像を正常データベースと比較し、正常より血流が低下している部位を統計的に表示します。
そのため、Zスコアそのものには mL/100 g/min のような単位はありません。
選択肢の確認
1.SUVから算出される。
誤りです。
SUVは主にPET検査で用いられる標準化摂取値です。
脳血流SPECTのZスコアは、SUVから算出するものではありません。
正常データベースと患者画像を比較して算出します。
2.1以上を有意と評価する。
誤りです。
Zスコアが大きいほど正常からのずれが大きいことを示しますが、「1以上なら有意」と一律に決めるわけではありません。
臨床や解析法では、通常、より高いしきい値を用いて評価することが多く、表示条件や解析ソフトの設定も関係します。
3.脳萎縮があると低くなる。
誤りです。
脳萎縮があると、部分容積効果によりSPECTのカウントが低く見えることがあります。
その結果、血流低下として見かけ上強調され、Zスコアが高く表示される場合があります。
したがって、「脳萎縮があると低くなる」とは限りません。
4.単位はmL/100 g/minである。
誤りです。
mL/100 g/min は、脳血流量を絶対値で表すときの単位です。
Zスコアは正常平均との差を標準偏差で規格化した値なので、単位はありません。
5.正常データベースが必要である。
正しいです。
Zスコアは、患者の脳血流分布を正常データベースと比較して算出します。
正常平均と標準偏差が必要になるため、正常データベースは不可欠です。
これが本問の正答です。
覚えるポイント
脳血流SPECTのZスコアは、次のように整理します。
- 患者画像と正常データベースを比較する
- 正常平均との差を標準偏差で表す
- 単位はない
- SUVではない
- mL/100 g/min のような絶対血流量の単位ではない
- 脳萎縮では部分容積効果により評価に影響が出ることがある
- 解析には正常データベースが必要
Zスコアは「正常と比べてどれくらい外れているか」を示す統計的な指標です。
この問題では、脳血流SPECTのZスコア解析に必要なものを問うているため、正しい選択肢は
5.正常データベースが必要である。
です。