78AM88|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
経静脈性尿路造影写真を別に示す。 時系列が正しいのはどれか。

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正解: 5
正答
5.エ → ウ → イ → ア
画像の見方
提示画像は、経静脈性尿路造影〈IVU:intravenous urography〉の時系列画像です。
経静脈的にヨード造影剤を投与すると、造影剤は血液中から腎臓で濾過され、尿として排泄されます。
そのため、時間の経過とともに、
1.腎実質
2.腎盂・腎杯
3.尿管
4.膀胱
の順に造影剤が描出されていきます。
時系列の考え方
経静脈性尿路造影では、まず造影前の単純写真を撮影し、その後、造影剤が腎臓から尿路へ排泄される様子を時間順に観察します。
エ:最も早い時相
エでは、腎盂・腎杯、尿管、膀胱に明らかな造影剤がまだ見られません。
これは造影前、または造影剤排泄前の画像と考えられます。
したがって、最初はエです。
ウ:造影剤が上部尿路に出始めた時相
ウでは、腎盂・腎杯や尿管が描出され始めています。
膀胱にも少量の造影剤が入り始めていますが、まだ強い貯留はありません。
これは造影剤が腎臓から尿管へ排泄され始めた比較的早い時相です。
イ:腎盂・腎杯、尿管、膀胱がより明瞭な時相
イでは、腎盂・腎杯や尿管がウより明瞭に描出され、膀胱内にも造影剤が貯留しています。
造影剤が尿路全体へ進んできた時相と考えられます。
ア:最も遅い時相
アでは、膀胱内の造影剤貯留が目立ちます。
時間が経過して、腎臓から排泄された造影剤が下部尿路、つまり膀胱へ集まった後期像と判断できます。
したがって、最後はアです。
正しい順序
以上より、時系列は、
エ:造影前または排泄前
↓
ウ:腎盂・腎杯、尿管が描出され始める
↓
イ:尿路全体がより明瞭に描出される
↓
ア:膀胱内への造影剤貯留が目立つ後期像
となります。
したがって、正しい順序は、
エ → ウ → イ → ア
です。
他の選択肢との区別
1.ア → イ → ウ → エ
誤りです。
アは膀胱への造影剤貯留が目立つ後期像であり、最初ではありません。
2.イ → ウ → エ → ア
誤りです。
エは造影剤がほとんど描出されていない最初の画像であり、途中に入る順序ではありません。
3.ウ → イ → ア → エ
誤りです。
エは造影前または排泄前の画像なので、最後ではありません。
4.エ → ア → ウ → イ
誤りです。
エが最初なのは正しいですが、アは膀胱貯留が目立つ後期像なので、ウやイより先には来ません。
5.エ → ウ → イ → ア
正しいです。
造影剤が腎臓から尿管、膀胱へ排泄されていく流れに合います。
覚えるポイント
経静脈性尿路造影の時系列は、造影剤の排泄経路で考えます。
- 造影前:尿路は造影されない
- 早期:腎実質、腎盂・腎杯が描出され始める
- 中間期:腎盂・腎杯、尿管が明瞭になる
- 後期:膀胱内に造影剤が貯留する
本問では、造影剤が見られないエから始まり、上部尿路が描出されるウ、尿路全体が明瞭なイ、膀胱貯留が目立つアへ進むため、正答は5です。
