78AM30|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
密封小線源治療の対象となるのはどれか。 2 つ選べ。
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正解: 3・4
正答
3.子宮頸癌
4.前立腺癌
問題のポイント
密封小線源治療は、放射性同位元素を密封した小さな線源を、腫瘍の近く、または腫瘍内に配置して照射する治療法です。
体外から照射する外部照射と異なり、線源を病変のすぐ近くに置けるため、腫瘍に高線量を集中し、周囲正常組織の線量を抑えやすいという特徴があります。
代表的な対象は、
- 子宮頸癌:腔内照射
- 前立腺癌:永久挿入小線源治療、または高線量率組織内照射
です。
なぜ子宮頸癌が正しいか
子宮頸癌では、外部照射に加えて、腔内照射による密封小線源治療が重要です。
腔内照射では、子宮腔や腟内にアプリケータを挿入し、線源を腫瘍近くに配置します。
これにより、子宮頸部の病変に高線量を集中できます。
子宮頸癌の根治的放射線治療では、外部照射と小線源治療を組み合わせることが多いため、3.子宮頸癌は正しいです。
なぜ前立腺癌が正しいか
前立腺癌では、密封小線源を前立腺内に挿入する治療が行われます。
代表的には、
- 125Iシードを用いる永久挿入治療
- 192Irなどを用いる高線量率組織内照射
があります。
前立腺は比較的限局した臓器であり、線源を前立腺内に配置することで、病変部へ高線量を与えながら、周囲の直腸や膀胱への線量を抑えることができます。
したがって、4.前立腺癌も正しいです。
他の選択肢との区別
1.喉頭癌
誤りです。
喉頭癌では、外部放射線治療や手術が主な治療法です。
密封小線源治療の代表的対象としては、子宮頸癌や前立腺癌を選びます。
2.卵巣癌
誤りです。
卵巣癌は腹腔内に広がりやすく、手術や化学療法が治療の中心になります。
密封小線源を局所に配置して治療する代表的疾患ではありません。
3.子宮頸癌
正しいです。
子宮頸癌では、腔内照射による密封小線源治療が重要です。
4.前立腺癌
正しいです。
前立腺癌では、125Iシードなどを用いた小線源治療が行われます。
5.悪性リンパ腫
誤りです。
悪性リンパ腫は全身性疾患として扱うことが多く、化学療法や免疫療法、必要に応じた外部照射が中心です。
密封小線源治療の代表的対象ではありません。
覚えるポイント
密封小線源治療の代表例は、まず次の2つを押さえます。
- 子宮頸癌:腔内照射
- 前立腺癌:125Iシードなどの組織内照射
「線源を病変の近く、または病変内に置ける疾患」が小線源治療に向いています。
本問では、密封小線源治療の代表的対象である子宮頸癌と前立腺癌が正答です。