78AM27|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
直線加速器の幾何学的管理項目で正しいのはどれか。
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正解: 5
正答
5.光照射野と放射線照射野の一致
問題のポイント
直線加速器〈リニアック〉の品質管理項目は、大きく分けると、
- 線量に関する管理
- 幾何学的位置に関する管理
- 安全機構に関する管理
に整理できます。
この問題で問われているのは「幾何学的管理項目」です。
幾何学的管理とは、照射野、位置、距離、回転中心、レーザ、寝台、コリメータなどが正しい位置関係になっているかを確認する管理です。
なぜ5が正しいか
外部放射線治療では、患者の体表に見える光照射野を目印として、実際に放射線が照射される範囲を確認します。
そのため、
光照射野 = 目で確認できる照射範囲
放射線照射野 = 実際に放射線が出る範囲
が一致している必要があります。
もし光照射野と放射線照射野がずれていると、予定した腫瘍範囲に正しく照射できなかったり、正常組織へ余分に照射されたりする危険があります。
したがって、「光照射野と放射線照射野の一致」は、照射位置や照射範囲の正確さを確認する幾何学的管理項目です。
他の選択肢との区別
1.MU値直線性
誤りです。
MU値を変えたときに、出力線量が比例して変化するかを確認する項目です。
これは線量出力に関する管理であり、幾何学的管理ではありません。
2.X線出力係数
誤りです。
照射野サイズなどによってX線出力がどのように変化するかを示す係数です。
線量計算や治療計画に関係する線量管理項目であり、幾何学的管理ではありません。
3.物理ウェッジ係数
誤りです。
物理ウェッジを挿入したときに、線量がどの程度変化するかを示す係数です。
ウェッジによる線量減弱を評価する線量管理項目です。
4.絶対線量の出力不変性
誤りです。
基準条件で測定したリニアックの出力線量が、日々または定期的に一定に保たれているかを確認する項目です。
これは重要な線量管理ですが、幾何学的管理ではありません。
5.光照射野と放射線照射野の一致
正しいです。
目で確認する光照射野と、実際に放射線が照射される範囲の一致を確認するため、幾何学的管理項目です。
覚えるポイント
幾何学的管理は「位置や形が合っているか」を見る管理です。
代表例:
- 光照射野と放射線照射野の一致
- レーザ位置の確認
- アイソセンタの確認
- ガントリ・コリメータ・寝台回転中心の確認
- SSD表示や距離計の確認
- MLCやコリメータ開度の位置精度
一方、線量管理は「どれだけ線量が出ているか」を見る管理です。
代表例:
- MU値直線性
- 出力係数
- ウェッジ係数
- 絶対線量の出力不変性
本問では、位置・照射野の一致を確認する 5.光照射野と放射線照射野の一致 が幾何学的管理項目なので正答です。