77PM54|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
基礎医学大要造影剤および放射性医薬品投与に関わる構造と機能投与経路
肘静脈から注入した造影剤が最初に到達するのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
肘静脈から注入した造影剤は、静脈系を通って右心系へ戻ります。
選択肢の中で最初に到達するのは右心室です。
解説
肘静脈から注入された造影剤は、上肢の静脈を通って中枢側へ流れます。
一般的な流れは次の通りです。
- 肘静脈
- 上腕静脈、尺側皮静脈、橈側皮静脈など
- 腋窩静脈
- 鎖骨下静脈
- 腕頭静脈
- 上大静脈
- 右心房
- 右心室
- 肺動脈
- 肺
- 肺静脈
- 左心房
- 左心室
- 大動脈
この問題の選択肢には右心房がありません。そのため、選択肢の中で最初に到達するのは右心室です。
ひっかけポイント
造影剤は肘静脈から入るため、まず右心房に戻ります。
ただし、右心房は選択肢にないため、選択肢内では右心室が最初です。
選択肢の確認
1.正しい。
肘静脈から注入された造影剤は、上大静脈、右心房を経て右心室に到達します。選択肢の中では右心室が最初に到達する部位です。
2.誤り。
左心室に到達するのは、造影剤が肺循環を通過し、肺静脈から左心房を経た後です。右心室より後になります。
3.誤り。
大動脈に到達するのは、左心室から拍出された後です。静脈注入直後に最初に到達する場所ではありません。
4.誤り。
肺静脈は、肺で酸素化された血液を左心房へ戻す血管です。造影剤は右心室から肺動脈、肺を通った後に肺静脈へ到達します。
5.誤り。
肺動脈は右心室から出る血管です。右心室を経由した後に到達するため、右心室より先ではありません。
覚えるポイント
- 静脈注入造影剤は、まず右心系へ戻ります。
- 肘静脈からは、上大静脈を経て右心房へ流れます。
- 選択肢に右心房がない場合、次の部位である右心室を選びます。
- 右心室の次は肺動脈、肺、肺静脈、左心房、左心室、大動脈です。
- 造影 CT では、造影剤の循環経路と撮影タイミングを理解することが重要です。