77PM20第77回 診療放射線技師国家試験 過去問

核医学診療技術学臨床核医学検査学腫瘍・炎症

ソマトスタチン受容体シンチグラフィで正しいのはどれか。 2 つ選べ。

2つ選択
解答・解説を見る

正解: 2・3

正答

2、3

この問題のポイント

この問題は 2つ選べ です。

ソマトスタチン受容体シンチグラフィは、**神経内分泌腫瘍〈NET〉**に発現するソマトスタチン受容体を標的にした核医学検査です。

尿路排泄による膀胱内放射能を減らすため、撮影直前の排尿も重要です。

解説

ソマトスタチン受容体シンチグラフィでは、ソマトスタチン類似体に放射性核種を標識した薬剤を用います。代表的には ¹¹¹In−ペンテトレオチドが用いられます。

神経内分泌腫瘍はソマトスタチン受容体を発現していることが多く、この受容体に薬剤が結合することで腫瘍集積が得られます。

また、投与された薬剤は腎・尿路系から排泄されます。膀胱内に放射能が残っていると、骨盤部病変の評価が妨げられることがあります。そのため、撮影直前に排尿して膀胱内放射能を減らします。

ひっかけポイント
標識核種は ¹²³I ではなく、代表的には ¹¹¹In です。
また、高分化の神経内分泌腫瘍ほどソマトスタチン受容体発現が保たれやすく、集積しやすい傾向があります。

選択肢の確認

1.誤り。
ソマトスタチン受容体シンチグラフィの代表的な標識核種は ¹¹¹In です。¹²³I を標識核種とする記述は不適切です。

2.正しい。
薬剤は尿路から排泄されるため、膀胱内に放射能が残ると骨盤部の評価を妨げることがあります。撮影直前に排尿することで、膀胱集積による影響を減らします。

3.正しい。
神経内分泌腫瘍ではソマトスタチン受容体が発現していることが多く、ソマトスタチン受容体シンチグラフィで集積を示します。原発巣や転移巣の検索に用いられます。

4.誤り。
一般に高分化の神経内分泌腫瘍では、低分化腫瘍よりもソマトスタチン受容体発現が保たれやすく、集積が高くなりやすいです。選択肢の記述は逆です。

5.誤り。
消化管の生理的集積は、時間経過とともに腸管内排泄や移動の影響で後期像にみられやすくなります。後期像より早期像で頻度が高いとはいえません。

覚えるポイント

  • ソマトスタチン受容体シンチグラフィは、神経内分泌腫瘍の評価に用いられます。
  • 代表的薬剤は ¹¹¹In−ペンテトレオチドです。
  • 撮影前には排尿し、膀胱内放射能を減らします。
  • 高分化 NET はソマトスタチン受容体発現が保たれやすく、集積しやすいです。
  • 消化管の生理的集積は後期像で問題になりやすいです。

関連問題

77PM1977PM21
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)