77AM86|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
乳房 MLO 方向撮影で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
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正解: 3・5
正答
3、5
この問題のポイント
この問題は 2 つ選べ の問題です。
乳房 MLO 方向撮影では、乳房全体、とくに乳腺後方部、腋窩尾部、大胸筋前縁を適切に描出することが重要です。
正しいのは次の 2 つです。
- 3.非検側乳房が照射野内に入らないようにする。
- 5.乳房支持台の角度を被検者の大胸筋と平行に合わせる。
解説
MLO〈mediolateral oblique〉方向撮影は、乳房撮影で基本となる撮影方向の 1 つです。
乳房を内外斜位方向から撮影し、乳腺全体を広く描出します。
MLO 撮影では、大胸筋が画像上に広く写り、乳頭レベル付近まで描出されることが良好なポジショニングの目安になります。
そのため、乳房支持台の角度は、被検者の体型や大胸筋の走行に合わせて決定します。
一般に、乳房支持台を大胸筋と平行に合わせることで、大胸筋と乳腺後方部を含めやすくなります。
また、撮影時には非検側乳房、上肢、腹部皮膚などが照射野内へ入り込まないように注意します。
非検側乳房が照射野内に入ると、不要な被ばくや画像の重なり、ポジショニング不良の原因になります。
ひっかけポイント
MLO 撮影では「角度をいつ決めるか」と「何に合わせるか」が重要です。
角度は圧迫後に決めるのではなく、圧迫前に大胸筋の走行や体型を見て設定します。
MLO 撮影で確認すること
MLO 撮影では、次の点を確認します。
- 大胸筋が広く描出されている。
- 大胸筋下端が乳頭レベル付近まで描出されている。
- 乳腺後方部が含まれている。
- 乳房下部のしわが少ない。
- 乳頭ができるだけ側面像として描出されている。
- 非検側乳房や反対側の体幹が照射野に入らない。
選択肢の確認
1.誤り。
乳房撮影では、乳房を十分に圧迫して乳腺を薄く広げることが重要です。
40 N 程度では一般に圧迫として弱く、乳房厚の低減、散乱線低減、動きの抑制、線量低減の効果が不十分になりやすいです。
2.誤り。
乳房支持台の角度は、乳房圧迫後ではなく、撮影前に被検者の体型や大胸筋の走行に合わせて決定します。
圧迫後に角度を決めると、乳房の位置や大胸筋の入り方を適切に調整しにくくなります。
3.正しい。
非検側乳房が照射野内に入ると、不要な被ばくや画像の重なりの原因になります。
MLO 撮影では、非検側乳房が照射野内に入らないようにポジショニングします。
4.誤り。
MLO 撮影では、乳房外側上部や腋窩尾部を含めることが重要です。
乳房外側上部は MLO 撮影で比較的描出しやすい領域であり、「ブラインドエリアとなりやすい」とするのは適切ではありません。
5.正しい。
MLO 撮影では、乳房支持台の角度を被検者の大胸筋と平行に合わせます。
これにより、大胸筋、腋窩尾部、乳腺後方部を含めた良好な画像を得やすくなります。
覚えるポイント
- MLO 撮影では乳房支持台を大胸筋と平行に合わせる。
- 角度は圧迫前に、被検者の体型や大胸筋の走行を見て決める。
- 非検側乳房を照射野内に入れない。
- MLO 撮影では大胸筋、腋窩尾部、乳腺後方部を含めることが重要。
- 圧迫は乳房厚の低減、散乱線低減、動きの抑制、被ばく低減に役立つ。