77AM35|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
病院情報システムで正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、病院情報システム〈HIS〉、放射線情報システム〈RIS〉、画像保管通信システム〈PACS〉、オーダリングシステムの役割が問われています。
正しいのは、X 線撮影の検査オーダには撮影部位の情報が含まれるという記述です。
X 線撮影では、胸部、腹部、腰椎、膝関節など、どの部位を撮影するかが検査内容そのものに直結します。
そのため、検査オーダには撮影部位の情報が含まれます。
解説
病院情報システムでは、診療、検査、会計、画像、薬剤、材料などの情報が複数のシステムで管理されます。
放射線部門では、主に次のようなシステムが関係します。
- HIS〈hospital information system〉:病院全体の診療情報を扱う。
- オーダリングシステム:医師が検査や処方などの指示を入力する。
- RIS〈radiology information system〉:放射線検査の受付、実施、進捗、撮影条件、実施情報などを管理する。
- PACS〈picture archiving and communication system〉:画像データを保管・配信する。
- モダリティ:CT、MRI、X 線撮影装置などの検査装置。
X 線撮影の検査オーダでは、撮影する部位、方向、目的、依頼医、患者情報などが重要です。
特に撮影部位は、検査の種類や撮影条件、撮影方法を決める基本情報です。
したがって、検査オーダに撮影部位の情報が含まれるという記述は正しいです。
ひっかけポイント
RIS は放射線部門の検査情報を扱いますが、画像そのものを保存する主役は PACS です。
画像データと検査オーダ情報の流れを区別して覚えます。
情報の流れの基本
- 医師が検査を依頼する。
- オーダリングシステムから RIS へ検査オーダが伝達される。
- RIS からモダリティへ患者情報や検査情報が伝達される。
- モダリティで画像が作成される。
- 画像は PACS に送信・保管される。
- 実施情報は RIS から HIS や会計系へ返される。
選択肢の確認
1.誤り。
画像情報の主な送信先・保管先は PACS です。
RIS は検査予約、受付、実施情報などを管理するシステムであり、画像そのものの保存を主目的とするシステムではありません。
2.正しい。
X 線撮影の検査オーダには、撮影部位の情報が含まれます。
撮影部位は、撮影方法、撮影条件、検査内容を決めるために必要です。
3.誤り。
医師が行った診察の記録は、通常、電子カルテなどの診療録システムに記録されます。
オーダリングシステムは、検査、処方、注射などの指示を入力・伝達する仕組みです。
4.誤り。
検査に用いる医療材料や医薬品の発注は、物品管理システム、物流システム、薬剤部門システムなどが関係します。
医事会計システムは、診療報酬請求や会計処理に関係するシステムです。
5.誤り。
検査の実施情報は、検査実施後に RIS から HIS、オーダリングシステム、医事会計システムなどへ返されます。
オーダリングシステムから RIS に伝達されるのは、主に検査依頼情報です。
覚えるポイント
- HIS は病院全体の情報を扱う。
- RIS は放射線検査の予約、受付、実施情報を扱う。
- PACS は画像の保管・配信を担当する。
- X 線撮影オーダには、撮影部位が含まれる。
- オーダ情報は HIS / オーダリングから RIS へ、実施情報は RIS から HIS 側へ返る。