77AM13|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
X 線 CT を用いた SPECT 減弱補正で CT 値から線減弱係数への変換テーブル作成に関係するのはどれか。 2 つ選べ。
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正解: 2・5
正答
2、5
この問題のポイント
この問題は 2 つ選べ の問題です。
X 線 CT を用いた SPECT 減弱補正では、CT 値を SPECT の γ 線エネルギーに対応した線減弱係数へ変換します。
この変換テーブル作成に関係するのは、次の 2 つです。
- CT 管電圧
- 放射性核種のエネルギー
解説
SPECT では、体内から放出された γ 線が体内組織で吸収・散乱されるため、検出器に届くまでに減弱します。
この減弱を補正するために、X 線 CT の情報を利用することがあります。
CT 画像から得られる CT 値を、SPECT で使う γ 線に対する線減弱係数 μに変換して、減弱補正マップを作成します。
ただし、CT 値は X 線 CT の実効エネルギーに依存します。
CT の X 線スペクトルは、主にCT 管電圧で変化します。
一方、SPECT の減弱補正で必要なのは、放射性核種から放出される γ 線エネルギーに対する線減弱係数です。
たとえば ⁹⁹ᵐTc なら約 140 keV、¹²³I なら約 159 keV のように、核種によってエネルギーが異なります。
したがって、CT 値から線減弱係数への変換テーブルには、CT 管電圧と放射性核種のエネルギーが関係します。
ひっかけポイント
SPECT の画質には収集時間、体格、投与量も影響します。
しかし、ここで問われているのは「CT 値から線減弱係数への変換テーブル作成」です。
変換そのものに直接関係するのは、CT 側の X 線エネルギー条件と、SPECT 側の γ 線エネルギーです。
変換で意識すること
- CT 値は、CT 撮影時の X 線エネルギーに依存する。
- CT の X 線エネルギーは、管電圧の影響を受ける。
- SPECT の減弱補正では、放出 γ 線のエネルギーに対応した μ が必要。
- 核種が変わると、必要な線減弱係数も変わる。
選択肢の確認
1.誤り。
収集時間は SPECT 画像のカウント数や雑音に影響します。
しかし、CT 値から線減弱係数への変換テーブル作成に直接関係する因子ではありません。
2.正しい。
CT 値は、CT 撮影時の X 線スペクトルに依存します。
X 線スペクトルは CT 管電圧の影響を受けるため、変換テーブル作成に関係します。
3.誤り。
被検者の体格は散乱線、吸収、統計雑音などに影響します。
しかし、CT 値から線減弱係数へ変換するテーブルそのものを決める主要因ではありません。
4.誤り。
放射性医薬品の投与量は、SPECT のカウント数や統計雑音に影響します。
しかし、線減弱係数への変換テーブル作成には直接関係しません。
5.正しい。
SPECT の減弱補正では、放射性核種から放出される γ 線エネルギーに対応した線減弱係数が必要です。
そのため、放射性核種のエネルギーは変換テーブル作成に関係します。
覚えるポイント
- CT 減弱補正では、CT 値を線減弱係数 μ に変換する。
- CT 値は、CT 管電圧に依存する。
- SPECT で必要な μ は、放射性核種の γ 線エネルギーに依存する。
- 収集時間、体格、投与量は画質には影響するが、変換テーブル作成の主因ではない。
- この問題の正答は、2.CT 管電圧と5.放射性核種のエネルギー。