76PM57第76回 診療放射線技師国家試験 過去問

基礎医学大要疾病と障害の基礎内分泌・代謝疾患

Basedow〈バセドウ〉病で低下するのはどれか。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

この問題では、Basedow〈バセドウ〉病におけるホルモン検査所見が問われています。

Basedow 病は、抗 TSH 受容体抗体により甲状腺機能が亢進する疾患です。

甲状腺ホルモンである FT3、FT4 は上昇し、下垂体から分泌される TSH は低下します。

解説

Basedow 病は、自己免疫により TSH 受容体が刺激され、甲状腺ホルモンの産生が亢進する疾患です。

甲状腺ホルモンが増加すると、血中の FT3、FT4 が上昇します。

一方、下垂体は血中甲状腺ホルモンが十分に多いと判断し、負のフィードバックにより TSH 分泌を抑制します。

そのため、Basedow 病では次のような検査所見になります。

  • FT3 上昇
  • FT4 上昇
  • TSH 低下
  • 抗 TSH 受容体抗体上昇または陽性

臨床症状としては、動悸、頻脈、体重減少、発汗、手指振戦、眼球突出などがみられることがあります。

心拍数は低下ではなく、甲状腺ホルモン過剰により増加しやすくなります。

ひっかけポイント
Basedow 病では甲状腺ホルモンは高いのに、TSH は低くなります。
これは 負のフィードバックによるものです。

選択肢の確認

1.正しい。
Basedow 病では FT3、FT4 が上昇し、下垂体への負のフィードバックにより TSH は低下します。

2.誤り。
甲状腺ホルモン過剰により代謝が亢進し、頻脈や動悸がみられます。心拍数は低下ではなく増加しやすいです。

3.誤り。
FT3〈非結合型 T3〉は甲状腺機能亢進により上昇します。低下する項目ではありません。

4.誤り。
FT4〈非結合型 T4〉も甲状腺機能亢進により上昇します。低下する項目ではありません。

5.誤り。
抗 TSH 受容体抗体は Basedow 病の原因となる自己抗体で、陽性または高値になります。低下する項目ではありません。

覚えるポイント

  • Basedow 病は自己免疫性の甲状腺機能亢進症です。
  • FT3、FT4 は上昇します。
  • TSH は低下します。
  • 抗 TSH 受容体抗体は陽性または高値です。
  • 症状として頻脈、動悸、発汗、体重減少、手指振戦などがみられます。

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