76PM44第76回 診療放射線技師国家試験 過去問

放射線治療技術学がん治療総論がんの予後因子

Performance Status〈PS〉で正しいのはどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

この問題では、がん診療で用いられる Performance Status〈PS〉 の意味が問われています。

PS は、患者の日常生活動作や全身状態を評価する指標です。

PS は、手術、薬物療法、放射線治療、緩和治療など、治療法の選択に大きく影響します。

解説

Performance Status〈PS〉は、患者がどの程度日常生活を送れるかを評価する指標です。

代表的には ECOG PS がよく使われます。

ECOG PS はおおまかに次のように整理できます。

  • PS 0
    まったく問題なく活動できる。

  • PS 1
    激しい活動は制限されるが、歩行可能で軽作業は可能。

  • PS 2
    歩行可能で身の回りのことはできるが、日中の 50%未満を臥床している。

  • PS 3
    身の回りのことはある程度できるが、日中の 50%以上を臥床している。

  • PS 4
    完全に動けず、身の回りのこともできない。

PS が良好であれば、根治的治療や標準的な化学療法、放射線治療を検討しやすくなります。

一方、PS が不良な場合は、治療の侵襲や有害事象に耐えられない可能性が高くなります。そのため、治療強度を下げる、緩和治療を中心にする、支持療法を優先するなどの判断に関係します。

PS は癌の分化度そのものを決めるものではなく、TNM 病期分類そのものにも含まれません。

また、有害事象評価には CTCAE、治療効果判定には RECIST などが用いられます。

国家試験ではここを押さえる
PS = 患者の全身状態・活動度です。
治療に耐えられるかを判断するため、治療法選択に関係します。

選択肢の確認

1.誤り。
癌の分化度は、病理組織学的に腫瘍細胞の成熟度や形態から評価されます。PS が癌の分化度に影響するわけではありません。

2.誤り。
癌の病期分類は、主に腫瘍の大きさ、リンパ節転移、遠隔転移などで決まります。PS は TNM 病期分類そのものを決定する項目ではありません。

3.正しい。
PS は患者の全身状態や活動度を示すため、手術、化学療法、放射線治療、緩和治療などの治療法選択に影響します。

4.誤り。
有害事象の評価には、一般に CTCAE などの評価基準が用いられます。PS は有害事象そのものの評価基準ではありません。

5.誤り。
標的病変の治療効果判定には、RECIST などが用いられます。PS は腫瘍縮小効果を直接判定する指標ではありません。

覚えるポイント

  • Performance Status〈PS〉 は患者の活動度・全身状態を示します。
  • PS は治療法の選択に大きく影響します。
  • 癌の分化度は病理学的評価です。
  • 病期分類は主に TNM で評価します。
  • 有害事象は CTCAE、治療効果判定は RECIST と整理します。

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