76PM41第76回 診療放射線技師国家試験 過去問

放射線治療技術学臨床放射線治療学疾患分類別の放射線治療

骨転移に対する放射線治療で正しいのはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

この問題では、骨転移に対する放射線治療の適応と治療目的が問われています。

骨転移への放射線治療は、疼痛緩和、病的骨折予防、脊髄圧迫への対応、局所制御などを目的に行われます。

症例によっては、通常の緩和照射だけでなく **定位放射線治療〈SBRT〉**の適応があります。

解説

骨転移に対する放射線治療は、緩和医療の中でも非常に重要な治療です。

代表的な目的は次の通りです。

  • 疼痛緩和
  • 病的骨折の予防
  • 脊髄圧迫や神経症状の改善・進行抑制
  • 局所腫瘍制御
  • 生活の質〈QOL〉の改善

骨転移の疼痛緩和照射では、1 回 8 Gy の単回照射や、20 Gy/5 回、30 Gy/10 回などの分割照射が用いられます。したがって、単回照射を行うことはない、という記述は誤りです。

近年では、限局した骨転移、特に脊椎転移などに対して、高精度に高線量を集中させる 定位放射線治療が行われることがあります。

また、脊髄圧迫を伴う骨転移は緊急性が高い状態です。禁忌ではなく、手術、ステロイド、放射線治療などを含めて迅速な対応を検討します。

国家試験ではここを押さえる
骨転移への放射線治療は「痛みが強いときだけ」ではありません。
疼痛緩和、神経症状、脊髄圧迫、局所制御など、幅広く適応を考えます。

選択肢の確認

1.誤り。
骨転移の疼痛緩和照射では、1 回 8 Gy などの単回照射が行われることがあります。単回照射を行うことはない、という記述は誤りです。

2.正しい。
骨転移に対して、症例によっては定位放射線治療が適応となります。特に限局した脊椎転移などで、高精度照射により局所制御を狙う場合があります。

3.誤り。
骨転移に伴う神経障害性疼痛に対しても、腫瘍による神経圧迫や浸潤が関係している場合、放射線治療により症状改善が期待されることがあります。無効と断定するのは不適切です。

4.誤り。
脊髄圧迫を伴う骨転移は、むしろ緊急対応が必要な重要な適応です。禁忌ではありません。

5.誤り。
医療用麻薬で除痛効果がある症例でも、放射線治療の適応がなくなるわけではありません。疼痛緩和、局所制御、骨折予防などを目的に照射を検討します。

覚えるポイント

  • 骨転移照射の目的は 疼痛緩和骨折予防神経症状の改善局所制御です。
  • 骨転移には 単回照射が行われることがあります。
  • 症例によっては 定位放射線治療の適応があります。
  • 脊髄圧迫を伴う骨転移は禁忌ではなく、緊急対応の対象です。
  • 薬物療法で疼痛が軽減していても、放射線治療の適応を検討することがあります。

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