60AM001第60回 理学療法士国家試験 過去問

Daniels らの徒手筋力テストを図に示す。 対象となる筋はどれか。

60AM001の問題画像
解答・解説を見る

正解: 4

正答

4.肩甲下筋

この問題のポイント

徒手筋力テスト(MMT)において、特定の運動パターンとその主動作筋を結びつけることで、正確な筋の識別が可能になる。特に、肩関節の内旋運動を評価する際、運動の方向性と検査肢位が鍵となる。

解説

設問では、側臥位で上肢を台から下垂させ、検者が肩甲帯を固定しながら、手・前腕を「手首の直上から前下方へ」抵抗を加えるテストが示されている。この運動は、肩関節の内旋(内転)に該当する。検査肢位は腹臥位で、肩関節を90°外転、肘を90°屈曲した状態で、前腕を垂直に垂らす。このとき、前腕を後上方へ動かす(天井方向・足側)が内旋運動であり、その主動作筋は肩甲下筋である。補助的筋としては大胸筋、広背筋、大円筋が関与するが、主な主動作筋は肩甲下筋である。画像確認では、前腕を後上方へ動かす方向と、検者の抵抗が前下方に加わる様子が明確に示されている。この運動パターンは、Danielsらの研究で標準的に定義されており、臨床的にも頻用される。

選択肢の確認

1.棘上筋:肩関節外転・外旋に関与。内旋とは無関係。
2.僧帽筋:肩甲の後ろ向きな運動(内転・内旋)に寄与するが、主な主動作筋ではない。
3.菱形筋:肩甲の固定・内転に関与。内旋とは直接関係なし。
4.肩甲下筋:内旋運動の主動作筋。正解
5.上腕三頭筋:肘関節の伸展に関与。肩関節運動とは無関係。

覚えるポイント

「内旋=肩甲下筋」、特に「腹臥位で90°外転、前腕を天井へ向けて動かす」がキーワード。この組み合わせを覚えることで、迅速に正答にたどり着ける。

60PM10060AM002
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)