59AM045第59回 理学療法士国家試験 過去問

フレイルの判定要件でないのはどれか。

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正解: 5

正答

5.歩行距離減少

この問題のポイント

フレイルの診断基準は、Friedらの表現型モデルで示された5項目に基づく。これらの項目は、高齢者における機能的衰えを客観的に評価するための標準的基準であり、臨床現場で頻繁に使用される。本問では、どの項目が「判定要件に該当しないか」を問うもので、誤解を招く表現(例:「歩行距離」)に注意が必要である。

解説

フレイルの判定には、以下の5つの要件が含まれる:
① 意図しない体重減少
② 疲労感の存在(日常生活で持久性の欠如)
③ 歩行速度の低下(一定距離の歩行速度の低下)
④ 握力の減弱(握力の低下)
⑤ 身体活動量の低下(活動時間や頻度の減少)

この中で「歩行距離」は、診断基準に含まれていない。歩行速度の低下は評価されるが、歩行距離(生活内での移動距離)は、機能評価の一部として用いられるが、フレイルの正式な判定基準には含まれない。距離は、生活習慣や環境によって変動し、一貫した指標とは言えず、臨床的妥当性が低い。

選択肢の確認

1.疲労感:フレイルの判定要件(正しく含まれる)
2.筋力低下:本問では「筋力低下」が直接の判定要件とはなっていないが、握力の減弱に該当するため、間接的に関連。ただし、正式な基準には「筋力低下」という表現は含まれず、**「握力の減弱」**が記載されている。
3.体重減少:意図しない体重減少が要件(正しく含まれる)
4.身体活動低下:身体活動量の低下が判定要件(正しく含まれる)
5.歩行距離減少:歩行速度の低下は評価されるが、距離は含まれない(誤り)

覚えるポイント

フレイルの5項目は「体重、疲労、歩行速度、握力、身体活動」。
「歩行距離」は日常的な移動量であり、機能評価の一環ではあるが、診断基準には含まれない
記憶の鍵は「速度」ではなく「速度の低下」が評価され、距離は関係ない。

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