111Q102|第111回 薬剤師国家試験 過去問
求核アシル置換反応の反応性が最も低いのはどれか。1つ選べ。

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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
求核アシル置換の反応性は、カルボニル炭素の求電子性と脱離基の出やすさで比較します。画像4の脂肪族アルキルエステルは、候補中で最も脱離しにくいエトキシ基を持ちます。
解説
求核剤の付加後に四面体中間体から脱離基が出るため、弱塩基ほど良い脱離基になります。酸塩化物のCl−、酸無水物のカルボキシラートは脱離しやすく、活性化されたO-アシルイソ尿素も反応性が高い構造です。フェニルエステルから出るフェノキシドは共鳴安定化され、アルキルエステルから出るエトキシドより良い脱離基です。したがって画像4が最も反応しにくくなります。
選択肢の確認
1.選択肢1(画像参照):O-アシルイソ尿素型の活性化体で、求核剤によるアシル化を受けやすい構造です。
2.選択肢2(画像参照):酸無水物で、カルボキシラートを脱離できるためエステルより反応性が高いです。
3.選択肢3(画像参照):フェニルエステルで、共鳴安定化されたフェノキシドを脱離できます。
4.選択肢4(画像参照):エチルエステルで、エトキシドが脱離しにくく候補中で最も低反応性です。
5.選択肢5(画像参照):酸塩化物で、Cl−が良い脱離基のため反応性が高いです。
覚えるポイント
酸誘導体は構造名だけでなく、「出ていく陰イオンがどれだけ安定か」を比較すると反応性順を判断できます。