110Q316第110回 薬剤師国家試験 過去問

10 歳男児。小学校では他の児童と比べ、忘れ物が多く、授業中も落ち着き がなく集中力が続かないと担任から指摘され、専門医を受診したところ、注意欠 陥・多動性障害(ADHD)と診断された。環境調整や保護者への支援などを行っ たが効果が不十分なため、以下の薬剤が開始されることになった。 (処方) メチルフェニデート塩酸塩徐放錠18 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 朝食後 14 日分 患児と保護者に行う服薬指導として適切なのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 1・3

正答

1・3

この問題のポイント

メチルフェニデート徐放錠は放出制御機構を壊さず服用します。食欲低下など小児の成長に関わる副作用、飲み忘れ、依存・乱用にも具体的な説明が必要です。

解説

徐放錠はかまず、割ったり砕いたりせずに水で服用します。放出後の錠剤外殻が便中に見えることがありますが、薬物が吸収されなかったことを意味するものではありません。食欲減退は代表的な有害事象で、小児では体重や身長の推移を観察します。朝の服用を忘れて遅い時刻に飲むと不眠につながるため、自己判断でいつでも追い掛け服用せず、指示された対応を確認します。本剤には依存や不適正使用の危険があるので、用法を守るだけで危険がゼロになるとは説明できません。

選択肢の確認

1.このお薬はかまずに服用してください。:正しい。徐放機構を保つため錠剤をそのまま飲み込みます。
2.便の中にお薬が見える場合は、薬が吸収されていない可能性があるため、すぐ に連絡してください。:誤り。薬物放出後の外殻が排泄されることがあります。
3.このお薬を飲むと食欲が低下することがあるため、症状がひどい場合は相談し てください。:正しい。摂食量と成長への影響を確認します。
4.このお薬の飲み忘れに気付いたら、何時でもかまいませんのでできるだけ早く 服用してください。:誤り。遅い時間の服用は避け、次回まで待つなど指示に従います。
5.このお薬は、用法・用量を守って服用していれば依存性は出現しません。:誤り。依存の可能性を否定せず、厳格に管理します。

覚えるポイント

徐放機構、便中の外殻、食欲と成長、服用時刻、依存性を保護者と患児の双方に伝えます。

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