110Q315第110回 薬剤師国家試験 過去問

ICU に常駐する薬剤師が、この病棟で使用している輸血用血液製剤のうち の血液成分の製剤に関する病棟スタッフ向けの講義を実施し、血液製剤に関する内 容やその留意点について質問を受けた。 この病院で採用されている血液成分の製剤は、赤血球液︲LR「日赤」 (注)、照射赤血 球液︲LR「日赤」 (注)、濃厚血小板︲LR「日赤」 (注)、照射濃厚血小板︲LR「日赤」 (注)、 新鮮凍結血漿︲LR「日赤」 (注)の5 種類であるが、ICU 病棟では、リスクマネジメ ントの観点から赤血球液と濃厚血小板は照射済の製剤を使用することが病棟の内規 で決まっている。 (注) ・ 赤血球液︲LR「日赤」、照射赤血球液︲LR「日赤」:有効成分としてヒト赤血球 を含む ・ 濃厚血小板︲LR「日赤」、照射濃厚血小板︲LR「日赤」:有効成分としてヒト血 小板を含む ・ 新鮮凍結血漿︲LR「日赤」:有効成分としてヒト血漿を含む 薬剤師が講義時に受けた質問に対する回答として、誤っているのはどれか。1つ 選べ。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

血液事業の担い手、血液製剤の分類、国内自給の対象、特定生物由来製品の使用記録の保存期間を確認します。本問は誤っている記述を選びます。

解説

輸血用血液製剤の原料血液は献血で確保され、採血から製造・供給まで日本赤十字社が中心的に担います。血液製剤は、赤血球、血小板、新鮮凍結血漿などの輸血用血液製剤と、アルブミンや免疫グロブリンなどの血漿分画製剤に大別されます。国内の献血血液から作る輸血用血液製剤は国内自給が達成されています。一方、特定生物由来製品である血液製剤の使用記録は、製品名、製造番号、患者情報、使用日などを使用日から20年間保存する制度であり、30年間ではありません。

選択肢の確認

1.赤血球製剤の原料となる血液の確保は献血により行われています。:正しい。自発的な献血が原料血液の基盤です。
2.献血の採血は日本赤十字社が行っています。:正しい。採血事業を担う主体です。
3.血液製剤は、大きく2 つに分類すると「輸血用血液製剤」と「血漿分画製剤」 になります。:正しい。製造方法と用途による基本分類です。
4.輸血用血液製剤の国内自給率は100%です。:正しい。血漿分画製剤全体の自給状況とは分けて考えます。
5.血液成分の製剤の使用に関する記録は、医療機関において使用日から30 年の 保存義務があります。:誤りで、正答。保存期間は20年です。

覚えるポイント

輸血用製剤の国内自給と血漿分画製剤の自給を混同せず、使用記録は20年と覚えます。

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